2024.5.24 快晴

本屋で見てよさそうかなと思った大野露井の「塔のない街」が図書館になかったので、リクエストしてみたら買ってもらえた。
というか、まあまあの本であればたいてい買ってもらえる。図書館での勤務経験上、それは言える。
だから、市民は図書館にない本があれば、積極的に購入リクエストをするといいと思う。そもそも、図書館司書なんかより市民の方が本に詳しいのだ。

「塔のない街」は読み始めて、ちょっと予想していた感じと違い、あれっ?と思ったのだけど、もう少し読み進めてみたら面白くなってきた。若々しくて勢いがある。

この本の最後に載っている広告?に「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」(川本直)があり、この本、家にあったような気がするなと思って探したら、やはり夫が買っていた。宇野亞喜良のイラストを使った装丁に見覚えがあったのだ。
これがまた面白くて、こちらもつまみ食いしながら2冊を読んでいる。

母の本は「楽に生きるのも楽じゃない」(春風亭昇太)と、「遊覧日記」(武田百合子、武田花)。

きょうはとても暑い日だったが、換気扇の掃除をしてフィルターを交換し、シンクを磨き、段ボールコンポストで作った堆肥を庭にまき、冬物をクリーニングに出しに行き、明日の晩用にハヤシライスを作った。
かなり用事が済んだ。やる気のある日はこんなもんだ。

クリーニング店では、店の奥にいるのを見たことがあるかないかぐらいの男性が受付をしてくれたのだが、服を検分しながら「○○町の○○さん」と私の住所と名前を言い当てた。
「えっ?」と言ったら、「セーターを見てわかりました。お見かけしたのは初めてです」と照れながら言った。
指差したのは、毎年一回出す夫のセーターだった。
彼のクリーニング屋としての特殊能力にびっくりし、一緒に出したカーディガンの汚れている個所を言ってくるのを忘れてしまった。
まあ、いいや。彼なら、言わなくてもきちんときれいにしてくれるだろう。