サントリーグループ様向けイベントを実施「親も子も幸せになる子育て・教育とは」
母親アップデートコミュニティ(HUC)発起人のなつみっくすです。
2020年12月22日に、サントリーグループの学びのプラットフォーム「TERAKOYA(寺子屋)」にて、「親も子も幸せになる子育て・教育とは」をテーマにイベントを実施いたしました。
前回11月にイベントを実施し、今回が2回目となります。
約70名の事前申込があり、事前にリアルな親としてのお悩み・ご質問を多数いただき、「子育て・教育」について、親自身の生き方について悩んでいる方が多いことを実感しました。
私たちは子育て・教育の専門家ではありません。子どもを育てる1人の親としてのリアルな葛藤、コミュニティからの気づきをシェアすることに意味があると思っています。
「子育てに正解は無い」と良く言われますが、この場を通じて、参加者のみなさまが、お子さんとの日々の向き合い方や、これからの子育て・教育について考えるキッカケになっていたらうれしいです。
イベント中はチャットでのコメントも活発にいただき、あっという間の1時間となりました。
ここから、本イベントの内容をレポートしていきます。
※参加者のみなさまのチャットの一部を引用いたします。
お子さんに、どんな大人になって欲しいですか?
イベントの参加者のみなさまに、チャットで問いかけました。
「お子さんに、どんな大人になって欲しいですか?」
私自身は、初めての育児にいっぱいいっぱいだった時に、この質問に答えられませんでした。
参加者のみなさまからは、
・「自分のことが大好きな大人になって欲しいです」
・「シンプルですが健康で人の痛みがわかる優しい大人になってほしいです」
・「社会や周囲の人に感謝ができる人になってほしいです」などなど
たくさんのチャットをいただきました。
私は「子育ては苦手」とずっと思ってました。。
「正解がない時代」と言われ、情報は溢れている。その情報に流されてしまったり、周りのお子さんが「習い事を始めた」と聞いて焦ったり。。それを子供に詰め込んでしまう。その繰り返しだったと思います。
そんな時に助けになったのが、コミュニティのつながりです。
コミュニティには、お子さんの年齢も0歳から20歳以上までの母親が集まっており、住んでいる地域・属性も多様です。
それまで自分で解決しなければならないと思っていた問題も、誰かが経験しているし、何と言っても「大丈夫だよ」と言ってくれる安心感がある。
親の「安心」が、子どもの「安心」につながるんだな、と実感しています。
私自身のコミュニティを通じた変化をまとめると、
ちょっとずつの意識の変化の積み重ねですが、そのエッセンスを本日お話することができました。
親主体から、子ども主体へ
私はコミュニティを運営してみて、コミュニティで起きていることは、そのまま子育てに当てはまると気づきました。
まず、コミュニティでは、運営主体ではなく、メンバー主体であることを前提としています。これを子育てに置き換えると、親主体ではなく、子ども主体であること。
私の場合、「親主体」で子どもを「育てる」と考えていたのですが、そうではなく、「子ども主体」で子どもが「育つ」と考えることが大切かなと、意識が変化してきています。
コミュニティで大切にしているのが、この3つです。
1. 「MUST」から「WANT」へ。
「〇〇しなければならない」ではなく、「〇〇したい」という気持ちを大切に。「いい子でいなければいけない」「勉強しなければならない」といった、色んなしがらみがありますが、まずは子どもの気持ちを尊重する。
2. 「上下関係」から「フラットな関係」へ。
親と子の関係は、フラットで。
どちらが偉いということではなく、お互いを尊重した関係である。
3. 「他人のモノサシ」から「自分のモノサシ」へ。
周りがやっているからとか、他人の評価ではなく、自分のモノサシ(価値基準)を大切にする。
子どもが幸せに生きるために、親ができること
子どもが幸せに生きることを「花」に喩えて、お話をいたしました。
子ども自身の「花」を咲かせるために、親としてできることは何か?
①根
まずは、「根」っこの部分から。
ここが無ければ、芽が出てこない。大事な部分です。
1) ありのままを信じる
2)「あるあるメガネ」
3) 否定しないで、受け止める
4) 呪いのDワードを変える
5) 3つの「C」
ここで参加者のリアクションが大きかったのが「あるあるメガネ」。
どうしても、子どもの「ない」部分に目がいってしまいがち。
「お片付けができていない」「なんで、できないのよ!」と私も良く言ってしまいます。ついつい、他の子と比べて、「〇〇くんはできているのに、あなたはできていない」と言ってしまったり。。
そうではなく、子どもの「ある」部分に目を向けたい。
「集中力があるね」とか「砂遊びが楽しいんだね」とか。
参加者のみなさまからは、
・「できてないことにしか目がいってません・・・・」
・「分かります。他人の芝生は青い・・・」
・「わかります。特に上の子にはそうなってしまう」
・「学校や園でも「これが出来てない」といわれること多く、あれを少しやめて欲しいなって思うことありますね」
のチャットがありました。
・「親がやらせたいことと子どもがやりたいことは必ずしも一致しないと思ってます。親子といえど、別の人間ですし。小学生になってやっとそれがわかり、だいぶ割り切れるようになりました。」
・「とはいえ、しつけとの線引きがいつも難しいです」
このリアルな声も、ほんとによく分かります。
呪いのDワードを変える。
これについても、参加者のみなさまからのリアルな声が。
・「まさに呪いのワードですね!」
・「時間と気持ちの余裕があるかないかで、全然違いますよね、、、」
・「のろいだらけの日々だ。。汗」
・「わかります。こちらも疲れていると同じことをしても怒らない日と怒る日があります」
・「にんげんだもの・・・」
私は、コミュニティ運営をやっていく中で、
「自分で選ぶ!」→「自分はできる!」→「夢中になる!」の流れを体感することができました。
子どもにもこれを体感してもらいたいと思っています。
・「これやりなさい!って言うよりこれとこれとこれどれがいい?って聞いた方が主体的にやってくれることありますよね」
・「「自分で選ぶ」をしても、なかなか「できた!」ってなれないようで、もういいと諦めてしまい、夢中になれるものが少ないのが悩みです。。」
・「片付けや着替えは語尾にゲームをつけて一緒に競争すると「よーいどん!」というと楽しんでやってくれます。」
・「保育園にお片付けチャンピオンてのあります。」
リアルなお悩みから、「こういうのが上手くいったよ」という内容のシェアまで、チャットが盛り上がりました。
②芽
次に、「芽」の部分。
1) 親が子どもに、低い天井をつけない
2) 失敗を恐れない
を私の経験談をもとにお話しました。
③栄養
そして、「栄養」の部分は、親が子どもを「応援する」ことかなと思っています。
1) フラットな関係とは?
2) 「自分」を主語にする (あなたを主語にすると命令になりやすい。そうではなく自分を主語にして、自分の感情や意見を伝える。)
3) ポジティブな声がけをする
参加者のみなさまのリアルなお悩み
プレゼンの後は、参加者のみなさまから頂いたリアルなお悩みにお答えする形で、パネルディスカッションをしました。
たくさんのお悩み、ご質問を事前にいただいていたのですが、大きく共通するのが、この3つでした。
1) 子供の勉強や習い事(勉強しない。。)
2) 時間がない
3) 感情のコントロール(怒ってしまう。。)
1) 子供の勉強や習い事(勉強しない。。)
イベントに参加していたHUCメンバーからは、「積極的不登校」を選び、自宅学習をした経験談をシェアしました。
自宅学習に、おすすめのYouTube
https://www.youtube.com/c/toaruotokohaichi/playlists
・「小学生ならば 無料アプリ「ビノバ」というものが各教科あるので それで自宅学習してます」
他のHUCメンバーの例だと、中学・高校時代は部活(サッカー)に没頭していて、大学に入ったら急に勉強をやる気になった、という話をシェアしました。
・「やる気スイッチのタイミングが人それぞれってことですね」
2) 時間がない
これは、一番聞く話なので、よく分かります。親が「時間がない」問題。
HUCメンバーからは、「子どもと一緒にルールを決める」話のシェアがありました。
そこで決めたルールから生まれたのが、こちらの2つ!
・子どもが、YouTubeで料理の作り方を学びながら、自分で料理をする
・3食「お茶漬け」でいい。もし「お茶漬け」が嫌なら、自分で料理をする
しかも、使うのは子ども用包丁ではなく、大人も使う「良く切れる包丁」だそうです。この話には、参加者のみなさまから感嘆の声がありました。
3) 感情のコントロール(怒ってしまう。。)
「ついつい怒ってしまう」という声が多数ありました。これも、ほんとに毎日格闘しています。
なんで怒っているのかを、「自分」を主語にして話してみる。ママがなんで困るのかを説明してみる。
ネガティブワードで後悔したら、ポジティブワードを倍返ししてみるのも良いかなと思います。
保育士YouTuber てぃ先生の動画も参考になる!と話がありました。
https://www.youtube.com/channel/UCEip3Uo6j4d9Hgal-wdmfuw
今回は、参加者のみなさま同士も、チャットで色んな経験のシェアをし合っていただき、このような場を設けること自体が意味があるな、と思いました。
・「こうやってチャットでみなさんの意見をみてるだけで、マインドが違ってきますね」
参加者からいただきましたアンケートより。(一部抜粋)
・子育てや教育について、多種多様な考え方があると分かり、勉強になりました。みんな違ってみんないい。否定しないスタンスはとても素敵だと思いました。
・立ち止まって再考するいい機会となりました。皆さんの家庭での工夫等を聞けて参考にしてみたいと思いました。
・様々な意見や考えに触れることができ素晴らしい時間になった。
信念持って子育てを(だけど押しつけがましくなく)している人のお話を伺えるのは貴重でした。否定を前提としてないため話しやすかった。
・毎日仕事と育児と家事でノンストップの中、「同じ目線で」「ママが幸せに」「あるある眼鏡」など改めて自身に問いかける時間が出来たこと。またみんな同じに悩んでいて、「大丈夫」と言い聞かせることができた。
・考えや悩み、事例を聞くことで気持ちが軽くなりました! などなど
ご参加いただきましたみなさま、貴重な時間をありがとうございました。
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