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平々凡々ボンボイエ
まだ寒かった2月ごろの話。
娘が、積もった雪でかたまりを作って持ち帰り、皿に乗せ、だんだん溶ける様子を見ていました。
「なんで雪って溶けるの?」って真剣な眼差しで聞いてきたから、こちらも真剣に詳しく答えたんです。
娘は、しばらく真剣に聞いていたんですが、突然話を遮って叫びました。
「勉強になりますぅ!」
多分なにも聞いてなかった。
どうも、なおきちです。
勉強って、何歳になっても必要ですね。
僕が、エッセイを書き始めたのは、つい2ヶ月ほど前のこと。
毎日投稿しながらも、エッセイとは何たるかを勉強しています。
noteで他の人のエッセイを読んだり、書店や図書館でエッセイ本を探したり。
とにかく沢山読んで、書いて。
文章力というかエッセイ力を鍛えようと思っています。
今日も、大好きな三浦しをんさんのエッセイ「桃色トワイライト」を電車で読みふけっていました。
ふと、顔をあげると、目の前に座っていた少女から、凄く視線を感じるんです。
どうしたんだろう。
いや、どちらかというと、中々にガーリーな仕上がーりーの表紙に目が釘付けな様な……。
ハッ!
や!ちがう!これは、キラキラふわふわの少女漫画とかじゃないんだよ!?大人気爆笑日常エッセイなのよ!おじさんが読んでも大丈夫なやつなのよ!
という心の声はもちろん届かず、あんまりにも凝視されるので、すごすごと鞄に「桃トワ」をしまう僕。
少女の鋭い眼差しは相変わらずでしたが、寝たふりしてやり過ごしました。
そんなこんなで、日々エッセイを読んだり書いたり、楽しくやっているのですが、ふと残酷な事実に気づいてしまったんですよね。
エッセイって、一人称がとんでもなく大事だってことに。
例えば、有名人や芸能人、東大・京大卒業生、90歳のおばあちゃんなど。
とにかく、一人称にインパクトがないと、いくら面白いエッセイでも、そもそも手に取ってすらもらえない。
そう思ったら、自分はなんて平々凡々なのだろうと思って、ずーんと悲しくなったわけです。
難関大学出身でもなければ、もちろん有名人でも無い。高齢にはまだ程遠いピチピチの33歳。(ピチピチではない)
何かないか、強烈な一人称。
そう考えて、私。
一生懸命、一生懸命探しました。
noteの皆さん、見つかりましたよ。
20年間お腹壊し続けています。
病院行け。
33年の人生のうち、20年間って凄くないですか?人生の6割お腹ゆるゆるです。
強烈な一人称ですよね!
これで有名エッセイストの仲間入り!
……え?
割とありがち?
はい。そうなんです。
結局、背伸びして一人称探したところで、大したものは出てこないですね。
こうなったら、これまでやった事ない何かにめちゃくちゃ打ち込んで、強烈な一人称を作るしかない!
やるぞ!やってやる!
とりあえず、手始めに。
「桃トワ」の続き、読もう。
まだ寒かった2月ごろの話。娘が積もった雪でかたまりを作って持ち帰り、皿に乗せ、だんだん溶ける様子を見ていた。
— なおきち🏠妻と娘が笑かしてくる (@hubby_naokichi) April 22, 2024
なんで雪って溶けるの?って真剣な眼差しで聞いてきたから、こちらも真剣に詳しく答えたんだけど
「勉強になりますぅ!」などと、全く聞いてない人の反応しながら走り去っていった。
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