「榎本喜八」選手のバッティング解説①~古武術が生んだ50年先のスイング~
榎本喜八選手とは?簡単に紹介
榎本喜八選手は、元祖「安打製造機」とも呼ばれるほどのヒットメーカーであった。
ただ、2000安打を打ちながらも名球会入りはしておらず、引退後にコーチや解説者として活躍されることも無かったため、一般的な知名度は高くない。
それでも、同じ時代にプレーした一流選手たちからその実力を非常に高く評価されており、「知る人ぞ知る名打者」として語り継がれてきた。以下はその証言の一部だ。
榎本喜八選手のスイングは、時代を50年先取りしていた!
榎本喜八選手は、1950-1960年代に活躍した打者でありながら、現代的な「パンチャー的加速メカニズム」を体得していた打者である。
榎本選手のバッティングの流儀は、合氣道の達人・藤平光一氏からの教えを基にした「古武術打法」とも言うべきものだ。「故きを温ねた」結果生まれたのが、極めて現代的なスイングであった……という事実は注目に値するだろう。
「パンチャー的加速メカニズム」が、NPBの一部の選手・指導者によって受け入れられ始めたのが、ようやくここ数年のことだ。
榎本選手は、実に50年近くも時代を先取りしていたことになる。
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