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ジオロジー(地質学)ウオーク
エディンバラ市内どこからでも見える2つのArthur's seat とSalisbury Cragsという丘ですが、悶絶モノの形の美しさ、特に、Salisbury Cragsの90度の絶壁はいつ見ても惚れ惚れしてしまう凛々しさなのですが、ずっと地震で地面が隆起してできたのだと思っていました。
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その思い込みはどうやら全然違うらしい!
Friends of Calton Hillの活動の一部として、夫がジオロジー(地質学)ウオークを開催したので、写真係になってあげると、参加してきました。
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つい最近の18世紀中頃まで、キリスト教聖書の影響で、神様が地球を作ったから、地球の誕生は6000年くらい前と考えられていたそうです。自然を対象とした学問は哲学の一部と見なされており、科学者が現れるのは19世紀になってから、その一人がエディンバラのJames Hutton (1726 - 1797)、近代地質学の父と呼ばれている人です。
世界中から(日本からも)彼の業績に魅了された人々がエディンバラ・スコットランドにやってくるのに、灯台下暗し、住んでいるとなかなか注目しないもの。
その頃、地球上にあるすべての岩石は堆積岩=海で沈殿してできたもの=水成論が信じられていたのだそうです。Huttonは地球の内部から熱い物質が圧力で表面に出てきたり、表面を変動させるという(今では小学生でも知っている)火成論を見事に証明して見せたのだそうです。
Huttonが堆積岩だけでは説明できないと思ったきっかけになったのが、エディンバラにあるArther's seatの岩の様子。層状になっている堆積岩の中を火成岩が貫く様子を見つけて、水成論では世界は成り立たないことを悟ったわけです。
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Calton Hillの頂上に立ち、このArther's seatを丸っと眺めながらAngusの説明を聞いていると、James Huttonの苦労と功績と、足元の地球の長い長い歴史(この丘ができたのは 340 million years ago=3億4000年前!)に自分の小ささを思い知らされますね。
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❶ 3億4000年前のArthur's seatの噴火 同時期にエディンバラ城の立つ丘も噴火により出来上がる
❸ 250万年前 氷河期で一帯は氷の下
❹ 氷河がゆっくりと溶けながら移動する際に、今の特徴的な形を作った
日本で富士山のような盛り上がった形の火山に見慣れていると(富士山ができたのは10万年前、若い!)、スコットランドの、火山(3億4000年前)→氷河期→ 第四期氷河による侵食(250万年前〜1万8000年前)とゆっくりゆっくり出来上がってきたこの風景は全く別物だということがよくわかりますね。
この氷河による侵食(250万年前〜1万8000年前)が、ボッコボコだった火成岩をツルツルのスムースな表面にするほどの威力だった例(↓)
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建物やショッピング、いやレストランに注目しがちな諸外国訪問ですが、もっとナチュラルヒストリーを楽しむようになりたいと思いました、若い景色の日本、古い景色のスコットランド、同じ島国でも魅力が全然違うものなのです。この記事が誰かのためにな〜れ〜。
いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。