才能という耳障りの良い言葉

魅力的な人に近づきたいの。そうなりたいの。

彼らの発する言葉や行動に感化を受ける。
私が魅力を感じる人たちの言葉はいつも前向きで、安心感を与えてくれる。
彼らが発する言葉は経験からくるオリジナルな説得力がある。
そんな人に近づきたいから、ちょっとマネしてみたり
ひとつの行動に取り入れたりしてみる。

それが私の糧になる。

彼らは必ず努力している。
努力？行動っていうのかな。手を、何かを、動かしている。

それぞれの葛藤や苦しい思いを乗り越えて今を生きている。
そして小さなステップを1mmずつ踏んで
積み重ねた先の彼らをみて魅力的に感じているのだ私は。

すごいと思う人も、悩んでたんだね。
同じ人間なんだ。とホッとするから、そんな背景を知るのも好き。
そうやって先をいく人の背中を追っているの、今。

以前人から
「才能があっていいね。スキルもあるし。私なんかね…」
と言われたことがあって、どうしようもない違和感を感じたの。

自分なりに積み重ねた努力や経験を
「才能」という言葉だけで片付けられてしまうことが
とても嫌だったんだ。

私にはない素晴らしいところがあること、別のスキルもあること
きっと自分ではそれに気づいていないのだろう。
活かし方もわからないのだろう。

その気持ちわかるよ。気づくことってとても難しいもの。

それでも、諦めている自分を私になすりつけないで。
現状維持を選んでいるのは誰？
私を巻き込まないで。
私の努力を耳障りのいい才能という言葉で片付けないで。否定しないで。

言い方キツイかな。
そんなことを思い出しました。

人を羨むこと、あったなあ。

同じような気持ちに何度もなったことがあるし。
自虐して「そんなことないよ」待ちだった自分がいたし。くそダサ。

でも待っていた言葉をもらっても満たされない自分がいたなあ。
長年その気持ちに苦しんだなあ。ほんのちょっと前まで。

その気持ちから解放されるには満足する自分になることだと思う。
誰からの言葉でもなくて、自分が自分でいいなって思える状態。
だから自分に全集中して自分に向き合うのが大事なんだと気づいたよ。

まだまだ発展途上な私だけど、なんとか生きていくよ。
見えない努力を感じ取ってくれる人って相当貴重。
私もそんな目を養おう。

そんな私を良いと言ってくれる人がいるなら、大切にしよう。