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発想 is 連想ゲーム

ハタケヤマ モエ

こんにちは。ハタケヤマ モエと申します。
こんな人です。

Adobeフレスコでライブペイント_1

ありがたいことに、よくデザインのアイディアや発想力について褒めていただくことがあるので、今日は私がどうやってアイディアを出しデザインに落とし込んでいるかをお話ししようと思います。


きっかけは ”オールユアーズTシャツコンペ”

私がクリエイティブを発信するキッカケになった、オンラインキャリアスクールSHElikesとアパレルブランドALL YOURSのコラボレーション企画。
最終的に選ばれた2案がALL YOURSの店頭で実際に販売されるというTシャツのデザインコンペです。

その中で私は2つの案を作りました。

せっかくなのでこの2つのデザインが形になるまでの流れを追っていきたいと思います！


1,「バイオリズム」
誰しも人それぞれのバイオリズムが存在します。楽しい日、辛い日、いろんな日があるけれど、それでも人生を楽しんで欲しいという気持ちを込めてデザインしました。移ろうバイオリズムのイメージを抽象的なイラストで表現しました。

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2,「vase」
自分の体型について悩む女性は数多くいますが、どんな体型、どんな自分でも美しい。そんな想いを伝えたくて花瓶を体型に例え、花を生けた花瓶の美しい様を表現しました。

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次からは本当のラフ画で恥ずかしいのですが、少しでも参考になればと思って公開します。


１、分析とキーワード出し

分析って言っても私は結構感覚的な部分が大きいです。

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・SHEちゃん（Tシャツを着せたい人）を分析されてた方の画像を拝借してペルソナのイメージを膨らませる（左上）
・SHElikesのブランドイメージをキーワード化
・「現代の女性」で浮かぶキーワードを挙げていく


キーワードはつらつら何も気にせず書いていきます。アイディアの種みたいな感じ。いらなければあとで消せばいいしね！

例えば
・SHElikesが女性向けキャリアサービスとして発足した理由を考えてみる
・女性の年齢や環境などで変わるライフスタイルの変化
波がある→グラフっぽいな→バイオリズム→ホルモンバランス→月の満ち欠け…


連想ゲームみたいな感じ。
ハマると結構楽しいんですよね！
ストレートに表現するより、ちょっと捻りたい私がいるのです。


２、ラフ案を出してみる

1で出たキーワードをもとにPinterestで画像検索。

私にとってPinterestはアイディアを具現化していく助けになっています。特に海外のデザインやアートは見ていて楽しく、こういう表現方法もあるのね！この雑貨かわい！なんて一見グラフィックに繋がらないようなところからアイディアの引き出しが増えて面白いんです！

気になる画像はどんどんボードに保存していきましょう！たまに見返すとまた違ったアイディアが浮かんだりするので、そこも好き。

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左上は「バイオリズム」のボツ案。
バイオリズムというキーワードに連想されそうな、線グラフや月の満ち欠け、このテイストに合いそうなワイヤーフレームっぽい表現を組み合わせたグラフィックにしようかなーと思って描いてみました。
ただアイキャッチのグラフのデザインに余白が多く、締まりがない気がしたのと、文字のレイアウトなど手間もかかりそう。一旦ステイ。


３、別の方向で考えてみる

「バイオリズム」のラフでつまづいたので別案を考えてみたり。

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「vase」のアイディアは女性が好きそうな韓国雑貨（キーワードで出したもの）を検索してた時に花瓶が目に入り、体型＝花瓶がピーンと繋がったんです。

何かと何かを関連づけるのが好き。
私のアイディアの生まれ方はいつもこう。

だから私にとって画像検索や情報収集って超重要なんです。


３、手法にもこだわってみた

「vase」を仕上げるときに、始めは慣れているIllustratorで描こうかなと思ってたんです。でもせっかく挑戦するんだし、普段使わない手法を使ってみようかな。と手を出したツールがAdobe Frescoでした。

（Adobe Frescoについての魅力を熱く語った記事はこちら↓）


vaseラフ

・Illustratorでラフを描き配色を決める。
・Adobe Frescoを使い、絵画っぽく手描き感を出す

で、できたのがこれ。

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可愛い。


さて、ラフの段階でいろいろ悩んだ「バイオリズム」は、あーだこーだ要素をもりもりにしてたのを一旦シンプルに削ぎ落とし、アートっぽさを全面に出すことにしました。

スクリーンショット-2021-08-25-11.21.57


まず3つに並ぶレイアウトをアパレルでよく見かけていたので採用。
グラフっぽさを抽象画のように落とし込んだことで、これもまた他にはないデザインにできたんじゃないかと思います。

おしゃれやトレンドにも敏感なミレニアル世代の女性へ向けた商品なので、どんなデザインなら着てもらえるかな？ということを特に意識しました。

やっぱり着てもらえなきゃ作る意味がなくなっちゃって悲しいから、ファッション性は大事にしたいポイントでした。


４、ノミネート！

「バイオリズム」が最終選考に残りました！やったー！
プレゼンのために用意したスライドはこちら。

Tシャツプレゼン資料_アートボード 1

ここにデザインで伝えたいことを全部詰め込みました。

審査員のデザイナーさんから
「（ノミネート作品を）パッとみて、これが一番自分が着たいと思ったデザインです。」
とお言葉を頂けてホクホク！

わーい！


５、SUZURIで作っちゃえ

こんなに語っておいてなんですが、採用はされなかったんです。ちーん。

そして時は流れ、ある日コンペの柄を見てくれていた子からグッズ化してほしいとの声をもらいました。やってみるかと軽いノリでスウェットを作ってみました。

そしたらめちゃくちゃ可愛かった。


物になると想像以上に可愛くて嬉しくて！！
着用写真をSNSで投稿すると、意外にもたくさんの方々から反応を頂けて本当に嬉しかったです。

面白かったのが、コンペでノミネートされた「バイオリズム」じゃなくて「vase」の方が人気だったこと。不思議だ。

調子に乗って他のイラストでもステッカーを作っちゃいました。

購入していただいた方にシェアしてもらえると本当に本当に嬉しいんですよ…！
描いて終わりじゃなくて、やってみるもんだなあと実感したものです。


５、最後に

気軽に"描く"を広めるイベント「モエ絵フレスコ」
次回はこのSUZURIを使ってグッズを作ろうというイベントを開催します。

せっかくイラストを描くなら、なんか形にしたいって思う気持ちあるよね？イラストがグッズになったときの私が感じた、本当に嬉しい！で溢れる気持ちを同じように味わってもらえたらいいなあという思いで企画してみました。

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AdobeフレスコSUZURI概要_0

次回のモエ絵フレスコよかったらみにきてください💓

デザインの考え方も、少しでも参考になったら嬉しいです💓

ではでは！



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