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私流「その人らしさ」の描き方

こんにちは!CHILL ART CLUB、イラストレーターのハタケヤマ モエと申します。

「これ好き!ファンアート描く!」と人物やキャラクターを描きたくなる機会が度々あります。今日は「彼らの特徴をどう捉えて描くか」についてお話ししたいと思います。

あ〜かっこいい。描きたい!

地元で行われたYAMABIKO FESに出演したアーティストを見てそんな衝動に駆られました。彼らの名はKICK THE CAN CREW。

青春時代。当時中学生だった私は、隣のクラスで昼休みを過ごしていました。誰かが録画したKICKの「マルシェ」のPVがガンガンに流れている教室はクラブのように盛り上がっていた記憶が。そんな画質の悪いブラウン管の中にいた彼らが二十年(!)の時を経て目の前にいるのです。夢のよう。

オーラすごかった〜〜〜〜〜。嬉しかった〜〜〜〜〜。

今日のテーマは彼らのファンアートの過程と共に綴っていこうと思います。
※ペイントツールはAdobe Frescoを使用しています!


1、イメージのアウトプット

生で見たときの彼らのイメージをひとまずアウトプット。らくがき。
なんかこんな動きしてたな、してそうだなっていうイメージをざっくりと。
ほぼノー検索。頭の中にいた記憶の彼らを描いてます。

まずはノートの端っこに描く
なにがなにやらでもいいのです

そろった動きをしているのではなく、各々が自由に立ち回っている感じなんだよな〜。


2、ラフ(大体の構図決め)

ちゃんと画像検索してちょっと彼ら味を足していく。検索大事。本物見るの大事。下書きの元になったものです。

ちょっと近づいた?

そんな中、私が感じた彼らの特徴は

KREVA:自信たっぷり、堂々ドヤ感
LITTLE:前のめり&真ん中で歌ってるイメージ。帽子+ミニマム。
MCU:動き控えめでクールなイメージ。あと金髪ロン毛。

帽子や金髪などのアイコン的な要素って、本人を表現する上で大きなアイデンティティになります。ただのファッションアイテムや髪色なのに不思議ですね。無駄なもの省いて特徴的なものを残す、デザインに通づるものを感じて好きです。


3、下書き

ここからAdobe Frescoの出番。
先ほどのらくがきを見ながら躍動感を強調してラフを描きます。ちょっとデフォルメ。表情はないけど誰が誰だかわかりませんか?

ラフ1回目
「スケッチ」▶︎「鉛筆」で描く

ラフは2回描いています。
最初は大まかに。線や図形を組み合わせたようなものを形作っていくかんじ。その上から線を選びながらなぞります。ラフがキレイであればあるほど清書する際に線に迷いが出ないのでおすすめ。


4、完成

缶蹴りのイメージでリトルの足に缶を追加してみた

なんやかんやありまして。
下書きよりもざっくり、ラフな印象にしたかったので線を更に省いて線太めの仕上がり。背景に足したブラシで彼らの動的な勢いも表現したつもり。衣装が多色でカラフルだったので、どう描こうかな…といつもと違うブラシにチャレンジしてみました。初めて使ったキャンバスブラシ、よかったな!

Adobe Frescoで使ったブラシ

  • 油彩(丸筆、厚塗り、光沢)

  • ペイント▶︎キャンバス(平筆)


5、まとめ

テーマに戻ります。「本人の特徴をどう捉えて描くか」。
私がイラストを描く上で「表情」以外で本人を表現したいものは、「動作」なのかもしれない。と感じた今日この頃です(全身を描く場合ね)

立ち姿、立ち振る舞いに各々の無意識の癖が現れているんですよね。
それってよっぽどじゃないとわざわざ指摘されるものでもないから、その長年の癖は積み重って研ぎ澄まされた個性になる。

それが面白くて、たぶん、描きたくなるのだな。
佇まいでキャラ立ってるっていいよね。
実は「表情を描かない」スタイルは私の内面的理由があるかも。そんな話はまた今度。

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