見出し画像

いにしえのプログラミング 1 当時を振り返って 厚紙と紙テープ

(続き)私は、COBOL全盛の時代、日立製作所のHI-TACという汎用コンピューターでプログラミングをしていました。この時代は、パソコンは一般的でなく、一部の愛好家のものでした。NECのPC-9801VMやVXがありましたが、パソコン本体が30万円、ブラウン管ディスプレイが20万円という時代だったので、一般の人には高根の花だったのです。CPUは、NECが独自開発したV30でした。これはインテルの8086と互角のレベルだったと思います。VXになって、80286とV30を両方搭載したと思います。話がそれました。そういうわけで、当時は、コンピューターというと、連想するものは、汎用コンピューターでした。汎用コンピューターとは、イメージがつかないと思いますが、まるで家庭用の大型冷蔵庫のようなサイズでした。そういうものが、空調の利いたマシンルームに何台も並んでいました。記憶装置は、磁気テープでした。これまた冷蔵庫サイズのテープリーダーでデータを読み込み、あるいは書き込みしました。もちろん、磁気ディスク装置はありましたが、サイズは冷蔵庫サイズでも記憶容量が小さく、テープのほうが実用的でした。当時、パソコンはフロッピーディスクにデータを保存していました。外付けハードディスクを売ってしましたが、なんと20MBで10万円ぐらいだったと思います。そういえば、私がプログラミングを始めたころ、紙製のカードがありました。厚紙にパンチで穴を開けて、カードリーダーでデータを読み取るのです。カード1枚で80バイトだったような気がします。大先輩によると、昔は、紙テープに穴を開けてデータを打ち込んだという。運動会のゴールで使う紙テープです。これに穴の位置をずらしていけば、紙テープの長さは10メートルぐらいありますので、紙製のカードよりもデータ量があると思いました。そういえば、昔、ウルトラマンのテレビで、諸星隊長たちが紙テープを読んで、「コンピューターは、こう言っているぞ」と言っているのを見たことがあります。(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?