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"産直"について考えてみた


"産直"ってなんだろう。
様々な観点で考えてみたいと思います。
今日は、"価格"
このテーマで産直について考えたいと思います。
※あくまで産直八百屋に携わって5年間での考えですのでこれが正しいとか凝り固まった話ではないです。

たまに飲食店さんから、
『産直だから野菜の値段が安いと思った』
と言われることがあります。

農家さん側にとって、
産直に出す価格面での最大のメリットは、
『価格決定権』があります。
資材、栽培コスト、市況などを考慮し、
事業を継続させるための価格を決めることができることが産直で出荷をする、メリット。
裏を返せば、
農家さんに価格決定権のない産直は、
価格面で考えると"産直"ではないです。

では、買い手側にとって
産直の価格面での最大メリットはなにか。
『農家と連携して、マーケティングができる』
これが1番強いです。
とても労力が掛かりますし、泥臭い。
でもそれを惜しむような人は、
産直流通には向いてないので、
ほかの業界に行ったほうがよいと思います。

"市況が高い時だけ、産直を選ぶ"
プレーヤーもいます。
市況の上がり下がりを常にみて、
1番利幅がいいところを見つける。
※個人的には何が楽しいんだろ?と思ってます笑

『産直だから野菜の値段が安い』
というのは青果業界のことを深く知らない人ということを露呈してしまうので、
これを機に考えを改めてもらえたらなと思います。

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