【備忘録:留学の思い出】一ヶ月間初渡米編14
ニューヨークに着いてとりあえずタイムズスクエアっしょということで(笑)観光に向かい、ここがテレビでよく見るあのタイムズスクエアかぁーとしばらく人の多さを眺めた後、とりあえずご飯にすることにしました。
この頃にはまだタイムズスクエアから徒歩5分くらいのところに吉野家があったため、ボストンに付いてから日本食もとくに食べていなかったのもあり行ってみることにしました。
店を見つけて入ってみると、見た目はこっちによくあるハンバーガーのチェーン店のようなデザイン。日本にある店で言うとバーガーキングのような雰囲気でしょうか。
メニューを見てみると、牛丼がネギやらチーズやら日本でもみるトッピング付きで4種類ほど、サイドメニューに唐揚げっぽいチキンもあった気がします。
値段は普通の牛丼が5ドル台後半と日本よりはかなり割高のようです。
根拠の無い不安を抱いたので安全策のつもりで牛丼並を頼んでみると、発泡スチロールの容器に白米、その上におなじみの牛肉と玉ねぎがべちゃっされて出て来ました。うん、ですよね。
当然のように差し出されたプラスチックのスプーンで食べてみますが、味は食べ慣れたあの牛丼の味でした。おそらく汁は同じものを使っているのでしょう。
特に祖国を思い出し涙することもなく店を後にし都会の喧騒の中に戻っていくと、タイムズスクエアにはやばぇクオリティーの○ッキーマウスだのスーパー○リオだのスパイダー○ンだのの着ぐるみを着た輩が闊歩していました。
いやここは夢の国か
夏だったこともあり、着ぐるみ集団のうち数名はその頭部をもぎ取り、汗だくの中の人が明らかにあーだるっ的なことを呟いてます。
どうやらワンダランではなかった模様です。
そんなことはさておき何かこの日ニューヨークでやってる良いジャズライブは無いかと調べると、バードランドと言う店でピアノのハンク・ジョーンズのトリオのライブがあるようでした。ベースがジョージ・ムラーツ、ドラムはルイス・ナッシュと書いてありました。
恥ずかしながらこの時まだジャズ初心者の僕はこの3名の誰も知りませんでした。
ピアノのハンク・ジョーンズはドラムのエルビン・ジョーンズの兄弟で歳は80代後半ということできっとジャズの歴史の教科書に名前の載るタイプの人だろうということは分かりました。
こうしてその日はバードランドに向かいます。
つづく
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