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タスクシュートとビリヤードの共通点について

はじめに

今回は、私が「にわか」で趣味としているビリヤードについて、タスクシュートとの共通点をご紹介します。

どちらも、次の一手に集中して少しずつ進める意識でいると、いつのまにか偶然が味方してくれて良い結果が訪れるという点が共通していると感じています。


1.ビリヤードとタスクシュートとの共通点

私は、ビリヤードとタスクシュートの共通点は、以下の通りだと考えてます。

①先のことを考えてもその通り行くとは限らない
②先のことを考えすぎると今やっていることに注意が向かず、失敗する確率が高まる

①先のことを考えてもその通り行くとは限らない

ビリヤードは、偶然の要素が強いゲームです。
玉の配置がどうなるかは、個人のコントロールはある程度ありますが、素人レベルであればあるほど、偶然の要素は強くなります。

一方、タスクシュートにおいても、一日のプランとなるタスクリストや、プロジェクトごとのタスクリストなどは、割込みタスクや他の人の進捗遅延などにより、予定通りとならないことがほとんどです。つまり、偶然の要素が強いのです。

②先のことを考えすぎると今やっていることに注意が向かず、失敗する確率が高まる

ビリヤードは、スティックを使って、玉を思った通りに打つことが難しいゲームです。(プロは別だと思いますが、)

打つだけでも難しいため、打った球をどの玉や壁に跳ね返らせてなどはなかなか考えた通りにはいきません。

思い通りいかないにもかかわらず、考えてしまうし、考えることそのものも面白いものです。

しかしながら、勝敗やうまさという観点からいきますと、先のことを色々考えることは、今やっている「スティックで玉を打つ」ということに注意が向かず、失敗する確率が高まってしまいます。

一方、タスクシュートにおいても、先のことを考えすぎると、今やっていることに集中できません。

一日の予定は、他の人からの割り込みといわれる行為で急にタスクが発生しますし、思ったより時間がかかってしまったタスクによる先送りが発生します。

プロジェクトのタスクを棚下ろしした今日のタスクは、他の人の進捗状況によっては、着手すらできず先送りせざるを得ない場合もあるでしょう。

そのような状況において、もしタスクシュートがなければ、割り込まれた影響を考え、再度一日の予定を見直すことに時間をかけたり、プロジェクトのWBSに、進捗状況を細かく記載するメンテをおこなうなどして、本来予定していた「今やるべきこと」に集中できず、「時間がうまく使えていない」という感覚に襲われるでしょう。

2.タスクシュートに勝ち負けってあるの?

ご存じの通りタスクシュートは個人でおこなうメソッドで、ビリヤードは基本相手がいて、複数人でおこなうゲームです。

タスクシュートに勝ち負けはあるのか?となりますよね。

私は、タスクシュートでは、「時間の使い方がしっくりきている」や「時間の使い方が豊かに感じられている」と思えなかったら「負け」だと考えています。誰に?といいますと、強いて言うなら「自分に負ける」のだと思います。

そして、タスクシュートで「自分に勝ち続ける」方法は、「イマココのタスクに集中して取り組む」ということだと思います。

割込みタスクなどで、タスクを先送りせざるを得ない日があったとしても、イマココのタスクに集中することができていれば、「時間の使い方が豊かに感じられている」はずです。

プロジェクトにおいても、「次の一手」を今日のタスクシュートに「棚下ろし」してきて、そのタスクだけに集中することができていれば、「時間の使い方が豊かに感じられている」はずです。

タスクシュートと同様、ビリヤードにおいても、イマココのプレイに集中することができれば、ファールする確率を下げることができて、勝つ確率を上げることができると思います。

3.旧友との久しぶりの再会

私は介護のため東京から実家のある大阪に拠点を移し5か月経過し、連絡の取れた久しぶりの旧友と会うことにしました。これから少しずつ大阪での生活基盤を取り戻していきます。

(大勢と会うクラスの同窓会などは、長時間の外出となるので参加を見送ることにしました。)

旧友とは、会うたびにビリヤードをするのがお決まりのコースとなっていました。

数年ぶりにあったのですが、今回も昼食の後ビリヤード場へ行くことにしました。

4.ビリヤードのルール

ビリヤードのルールはいろいろありますが、基本的には、「玉に書かれている数が小さいほうから順番に穴に入れていく」というルールです。

勝ち負けは、ゲームの種類によって異なるのですが、基本は上記ルールが共通しているポイントです。
(例:「ローテーション」は、消した玉の番号の合計で競う。「ナインボール」はいくら消した玉の数が多くてもだめで、9番を入れたほうが勝ちなど。)

基本ルールは、自玉を一番数の小さい玉に当てて、穴に入れて消していく

このルールは、逆に言うと、「玉に書かれている数が一番小さい玉に、自玉を当てないとファールになる」ということです。


このため、計画的、論理的に状況を予測しても、特に素人同士ではほとんど意味をなさないのです。

5.下手同士のビリヤードで勝つ確率をあげるには、「ファールをしないこと」

私も旧友もビリヤードは普段やらないので、腕前は素人レベルです。

玉を打ち損じると、ファールになってしまって、相手の有利な状況(自玉をどこにでもおける)になってしまいます。

私は「ナイン(9)ボール」というゲームをよくやるのですが、偶然でもいいので、9番の玉が穴に入ったら勝ちというゲームです。

とにかく、「盤の側面」や「他の玉」を跳ね返らせてもいいので、9番が穴に入れば、「勝ち」ということになります。

どんな偶然が重なっても⑨が入れば勝ち!

しかしながら、「跳ね返らせる」を使って勝つことは、素人レベル同士の試合では狙ってできる芸当ではありません。普段から練習などしていないので、高確率で失敗します。

そのため、素人レベル同士の試合で勝つには、「ファールをしないこと」がかなり重要な要素になります。

ファールをしてしまうということは、「自玉を一番数の小さい玉に当てられない」ということを意味します。「自玉を穴に直接入れてしまう」や「自玉を一番数の小さい玉ではない玉に当ててしまう」などを意味します。

このような、ファールをしてしまう状況を避けるための方法を考えることが、今回のような素人同士の試合で勝つために必要だと考えます。

ファールをしないように自玉を扱うには、イマココに集中することが必要なのです。

しかしながら、「自玉をこうしてこうすれば、9番が入って試合が勝てる」とか、「自玉を強く打ったほうが後々有利なのではないか」など、後々の展開を色々考えても、偶然による要素が強いビリヤードというゲームでは、計画的、論理的な推測が役に立たないのです。

このため、ただ、「イマココに集中する」というのが重要だと思うわけです。

注)このことは、素人同士の試合に限っていえることです。
  プロの場合は、推測しながら進めることで、勝つ確率が
  上がるのかもしれません。

おわりに


今回はビリヤードとタスクシュートの共通点について書いてみました。

あくまで私個人の感覚に基づいて書いているため、強引なこじつけと感じられましたらご容赦ください。

冒頭にも書きましたが、次の一手に集中して少しずつ進める意識でいると、いつのまにか偶然が味方してくれて良い結果が訪れるという点が共通していると感じたんです。

お役に立てると嬉しいです!
(ちなみに今回のビリヤードの結果は、8勝2敗で見事勝ちました!)

タスクシュートについて

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