マガジンのカバー画像

小説集

8
学生時代、過去の作品たちです。キュンがテーマ。大目に見てあげてください。
運営しているクリエイター

2015年2月の記事一覧

no title

「ごめん、ちょっともう余裕ない」

夜も深まった2人きりのオフィス。お互い好き合っていたのがわかると、彼は2回キスをした。1度目は触れるだけの甘いキス、2度目はさらに熱を帯び、蕩けるようなそれだった。いつもの人懐っこい笑顔で放たれた彼の言葉は、表情とは裏腹に有無を言わせぬ強い印象を与える。

「好きです。・・・大好き。」

「あんまり可愛いこと言わないでよ」

胸に溢れてやり場のなかった想いが、堰

もっとみる