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"HSPnet"に込めた想い<2>

<2>では、結論というわけではないけれど、仲間で繋がって、例えばこんなことができたらいいんじゃないか、というひとつのイメージの大枠を提示したいと思います。

<NPO法人HSPネットワーク(仮称)>
◎ ピアサポート事業(ささえあい)
・居場所づくり
・公園や公民館等で交流会
・オンラインコミュニティ
・LINE相談
・対面相談
・就労支援
◎ リサーチ事業(まなびあい)
・勉強会、研究会
・個人史の聴き取り
◎ 啓発事業(わかちあい)
・学校や企業にHSPのメンタルヘルスや配慮の仕方等について出張講座
・政策提言

どうでしょう?少しイメージが共有できたでしょうか?
法人や事業という言葉はなんだか堅苦しいですよね。
「ブルータスよ、お前もか」
なんて、結局ビジネス志向なのかと思われる方もいるかもしれません。
ぼくは、ビジネス自体を否定するつもりは毛頭ありません。
ただ、対人サービスでバリバリ稼ぐということ(困っている当人が金銭的な負担を全面的に負うこと)には相当に違和感があります。
逆になんでもかんでもボランティア、というのも違うんじゃないだろうか。ぼちぼち働いて、ぼちぼち暮らせるくらいに稼ぐ、
それくらいがちょうどいいと思っています。
ですから、将来的に、結果的に、必然的に、
そこでお金が動くということがあってもいいとは思います。
そうでなければ、持続可能な運営をすることは難しいでしょう。
けれど、それはあくまで手段であって、目的とすべきではないと考えます。
そもそも、見ればわかるとおり、儲かるような商売にはなっていません笑
これは若干先走った話になりますが、もしも事業として本格稼働させるなら、「自殺」「ひきこもり」「若者」等々への対策・支援といった看板で、行政からの補助金を得る、事業を受託するといったことを目指してみてもいいかもしれません。ファンドレイジングももちろん大切ですね。
(蛇足ですが、NPO法人の場合、利益を分配するということはできませんが、当然に、そこで働く人たちに給与を支払ったりすることは問題ありません。)

少し話が逸れましたが、ここでNPO法人のイメージを共有させていただいた理由について書いておきます。
一言でいえば、だれがやってもいいと思っているからです。
起業のアイディアみたいなものであれば、水面下で動くのがいいのかもしれません。しかし、これはそういう類のものではありません。
アイディアとしてはとくに目新しいものではなく、ぼくが別のNPO法人でやってきたことや他団体が何十年も前からやってきたことをHSPの文脈に落とし込んだだけです。
なので、HSPという特性をもった仲間でこの活動にもし共感してくださる方がいれば、まずは、
「一緒にやってみませんか?」
というメッセージとして受け取ってもらえたらうれしいのですが、
「たしかにこういうのができたらいいと思うけど、お前とは手を組まん!」
という方がいれば、それはそれで別にやっていただけたらいいとも思っているんです。
ぼくはなにも、自分が主導して法人を立ち上げたいわけでも、代表になりたいわけでもないんです。
なんなら、あまり目立ちたくないくらいです笑
こういう支援や体制があったらいいんじゃないかなあということであって、
「こういうことをやりたいんです!ぼくが!!」
と声高に宣言するつもりはさらさらありません。
他人任せにするわけにもいかないから声をあげているだけであって、
ぼくの肩書は、"流しの社会福祉士"でいいんです笑

残念ながら、ぼくひとりではこのイメージのひとつとして実現させる力はありません。
ともに具体化してくださる仲間がいなければ、HSP当事者の力が結集しなければ、このイメージもただの絵空事になってしまいます。
だから、手をつなぐことを真剣に求めています。
そして、手をつなぐことそれ自体に、支援する/されるという関係を超えた"支援"が内包されていると思っています。
社会へのインパクトも必然的に大きくなります。
もう一度、言います。
「一緒にやってみませんか?」

次の<3>では、<1>で書いたふたつの軸のうちのひとつ、居場所について、もう少し具体的なイメージを共有できたらと思います。
事業でいえば、ピアサポート事業の部分にあたります。
ぼくは、この事業の別称を"ささえあい"としました。
その意味についても、お話しできたらと思っています。
引き続きお付き合いいただけましたらうれしいです。

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