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脱ワーカホリックから1年経過「仕事中毒も依存症の一種」

ちょうど1年前、2022年の12月。僕はパソコンデスクの前に座りながら虚ろな瞳をしていた。

ときどき妙な苛立ちに襲われ、周囲の人へ八つ当たりしそうな衝動にかられ「いかん、いかん」と自制する日々。

数年間、休みなしで走り続けてきたつけが一気にやってきて、生き方の改善を迫られていた。

薬物中毒は社会的にアウトだが、仕事中毒は褒められることも多い。

「すごい努力されてますね」「没頭できる仕事があるなんてうらやましい」と言われることもある。

恥ずかしい話だが、人から「いつ連絡しても即レスですよね。いつ寝てるんですか?」と言われるのが気持ちよかった。

しかし薬物中毒も仕事中毒も根っこに何らかの生きづらさ、不安がある人が陥るという共通点があるのは事実だ。

ワーカホリズムとは「強迫的に、過度に頑張りながら働く状態」を指す。

強迫的というのが見過ごせない点だ。

何かから目を逸らすための頑張りには痛みが伴う。

「休んではいけない」と無意識レベルで感じているため、交感神経がいつも張り詰め緩められない。

帯状疱疹や円形脱毛症などの身体症状が出始めたことで「ああ、これは体が休めというメッセージを発しているぞ」とようやく気づけた。

思い切って、生き方を変えた。

2023年1月と2月は、久々にほとんど仕事をせず静養に努めた。

ゆっくりと回復して「また何かやりたい」と思えたときに始めたのがnote。

そこから自分の弱さを認められるようになり、自己理解が深まり自己受容できた。

弱さや不安と対峙するのには怖いし勇気がいる。

しかし、しっかりと向き合えたあと、以前よりも生きやすくなったという実感があった。

1年前の頑張りすぎてた自分も嫌いではないので、声を掛けるとしたら「ご苦労さま」だろう。

そしてその後「もう少し肩の力を抜いてみてもいいんじゃない?」と言ってあげたい。

強張るはピンと張り詰めた状態。

人が笑うのは緩和したときだ。

緩むと楽しむは似ている。

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