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HSP男性が考える「美しき毒親の恐ろしさ」

ハミ山クリニカさんの漫画家/『汚部屋そだちの東大生』を読みました。


漫画に登場する毒母親

ハミ山さんの、実体験が収録されており、臨場感がたっぷり。

家が散らかりすぎてるゆえに友達や他人を呼ぶことができず、それが母子の癒着につながるというところが、読んでいてくるものがありましたが、大変興味深かったです。

最も印象に残ったのは、作中に出てくるハミ山さんのお母さんです。

このお母さん、美人で精神的な成熟を拒んでいるがゆえか、年齢よりも若い外見をしており妖艶です。そして、ねっとりと絡みつくような毒があります。

押見修造さんの『血の轍』もそうですが、美しき毒母親がこの世に一定数、存在します。

彼女たちは、母親になることを拒み、異性から一際、魅力的に映る女性であり続けることにこだわります。

まさに命がけで、異性からモテようとする、モテるために全神経を集中させるような一生を送ることも珍しくありません。

他者から賞賛されることへ、過度に依存するのです。


友達の母が美しき毒親だった

もう二十年以上前ですが、僕の同級生の男性が毒親である母と共依存関係にありました。

友達の家は地元で有名な資産家で、お父さんは代々受け継いでいる広大な敷地で暮らしていました。

彼のお母さんと何度か顔を合わせましたが、「異性を惚れさせるするのが我が人生」という迫力と恐ろしさのある方でした。

異性からは滅法モテるものの、同性から激しく嫌われるタイプで、息子を溺愛していました。

僕の友達は、母親の籠の中から逃れることができず、窮屈な人生を強いられていたのを覚えています。

完全に共依存でした。

友達のお母さんと会った後は、僕も脳裏に何度もその姿が浮かんでくるほどで蠱惑的でした。

「魔性の女」と称される一部の女性は、「闇」と「病み」の「ダブルやみ」を持っています。

彼女達は、間違いない歪で強固な自己愛の持ち主。恐ろしいので見かけると、できるだけ離れるよう意識しています。

それぐらい気をつけていなければ、あっという間に懐柔されかねないからです。

HSPの僕は脆弱なところがあるので、「私が世界の中心よ」と本気で信じ振る舞う人が恐ろしくてたまりません。

美しさで惹きつけるというのも、自己愛の強い人が持つ対人操作の一種なのです。


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