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HSPが声を上げられない理由

HSPが不当な扱いを受けても「声を上げない」というのは、HSPが集団を好まないということもあるけど、別に個人で声を上げてもいいわけで、そういうのもしないのには、理由がある。

日本だと、一般的に世の中に認知された、わかりやすい「弱者」(最近だと困窮学生とかシングルマザーとか)以外は、抗議とか文句を言いにくい風潮がある。

つまり、文句を訴えても、「でも、自分で自らそうしたんでしょ、自己責任」とか「文句言うなら成功してみろ」とか「文句言うなら、そうならないように努力しろ」みたいな、現状肯定の雨嵐が一般的な多数派の論調だから、それ以上、ものが言えなくなってしまう。

これは日本の至る所でこういう構図があって、だから、力を得たものが批判されずにやりたい放題、「勝てば官軍」「成功したもの勝ち」となる。

ちなみに、日本というかアジア全般にそういう傾向があるようで、話は飛ぶけど、例えば黒人は差別に抗議するのは当然のようにするけど、アジア人は差別されても我慢して何も言わない(事を荒立てたくないという気質、それを美徳とする風潮がある。また、言い返さないのが「大人の対応」という勘違いがある)ということが多く、それがアジア人差別を野放しにしているところがある。

日本だと、文句を言う方が悪い奴というふうにされることが多い。それも、立場の強い奴が文句を言うのは許されるが、立場の弱い奴が文句を言うのは「許されない」ような風潮が強い。

これでは、日本では何も言えなくなるのは当然である。しかもそれを振り払って主張したとしても総すかんを食らい、集団から追い出されるのが日本の常識だから。

HSPが何も言えないというのは、別にHSPが大人しいから、弱いから、というだけではなくて、日本社会のこういう構図が背景にあるのは明らか。

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