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HSPは騙されやすい

HSPは基本的に「自信がない」ことが多い。正確に言えば、自分では「自信がない」つもりではなくても、自分に自信を持とうと思っても、根本のところでは「自信のなさ」を払拭できないということである。

それが無意識のうちにいろんな行動に影響を及ぼしていることが多くて、その時は気がつかなくても、後で気がついたりする。

誰かが何の根拠もないのに自信たっぷりに言うと、何となくそうなのかと思ってしまったりする。だからHSPは色んなことに騙されやすいし、カモにされやすい。

日本人全体が基本的に「流されやすい」傾向にあるので、HSPの場合はなおさらそうなりやすい。

向こうからHSPに近づいてきてくる場合というのは、やはり何らかの魂胆があることが大半である。もちろんHSPとしては、そんな魂胆なんかないと思いたがるので、どうしても「好意的」に接してしまう。

元々好意的に疑わないように接してるものだから、ますます相手の話を「そうなのか」と思ってしまったりする。

これは、HSPがバカとか頭悪いというのとは関係がなく、考える力があっても自信がないとこうなりがちである。

いかに自信がないということが、無意識のうちに思考や行動に悪影響を与えているかということである(心理学的に言えば認知の歪みというか)。

そして悪いことには、世の中にはこういう「自信がない人」を意図的にターゲットにしてあれこれ企んでいる輩がとても多いということだ。

また、相手に流されやすいというのは、別に相手が悪人の場合だけではない。

普通に人と会話していたりして、相手と意見が異なる場合でも、相手が自信たっぷりに言うと、本当は「違うのではないか」と思っていても、何となく相手の方が正しいのかも、という気にさせられてしまう。

それで、後になって、相手が言ったことが間違っていて、自分の感じたことの方が正しかった、というのはよくあることである。

その場合でも、相手は自分の言ったことなど忘れていて、謝ったり訂正したりすることもないし無責任なままである。自分勝手な意見をその場で思いつきのまま言っただけである。

HSP的な観点では(特に謙虚で控えめなHSP)、何の根拠もない思いつきの考えを、自信たっぷりに、さも「自分が絶対正しい」「これ以外の考えはみんなバカ」的な圧力を平気で醸し出してのたまうなど、とてもできないのだけど、普通の厚かましい人々は平気でこれをする。

自信がなくて押しに弱いHSPは、その勢いや迫力に飲まれてしまい、何となく相手の方が正しいのかもと思わされてしまったりする。(そしてそれが間違っていることがわかって後で後悔する)

この手のことは、飽きもせずいつでもどこでも繰り返される。ああまたか、と思っても、長年ついた癖(自分の方が間違ってるのではないかと考える癖)はなかなか消えることはない。

「自信がない」ということが、どれだけ思考や行動に深く影響するかということである。

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