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HSPは根が素直で信じやすい

多くのHSPに比較的共通する傾向として、「根が素直で純粋」というのがあると思う。

HSPといっても性格は千差万別だし、性格の良い人も悪い人も、自己中な人もワガママな人もいる。だが、多くのHSPに共通するのが「素直で純粋、善良」というものだと思う。

素直で純粋で善良なので、人の言うことを「そうなんだ」とそのまま鵜呑みにしやすい傾向がある。だから、騙されやすかったり、コロコロ言うことが変わる人に振り回されたりしやすい。

気をつけてはいても、どうしても人の言うことを「人がそう言うならそうなのだろう」と思ってしまう癖がある。これはHSPの性質みたいなもので、こういう「善良なところ」はなかなか変えられるものではない。

HSPは、いちいち全てを疑ってかかる、疑心暗鬼というのが難しくて、それをやろうとするとかえって疲れてしまったりする。HSPは、疲れてくると、いちいち疑うということが面倒になってきて、ますます人の言うことをそのまま受け止める傾向があると思う。

こういう「心の隙」につけ込まれて、騙されてしまったり、あるいはただのホラやありもしない空想話を信じ込まされてしまったりする。

善良なHSPは、なんとなく世の中の人はみんな自分と同じように正直で善良だ、と思っているような節がある。いわば性善説的に人を見る癖がある。

だが、世の中は、悪人とまで言えないにしても、虚言癖のある人間や、話を非常に「盛る」人間で溢れている。言うことがコロコロ変わる人間も非常に多い。それも、自分で自覚があるならまだしも、自覚がない人間ばかりである。こういうのを鵜呑みにしてしまうと、非常に痛い目にあうことになる。

こういうことが分かっていても、それでもなお引っかかってしまうというのがHSPだと思う。なるべく注意するようにしていても、どうしても根が素直なものだから、人の虚言や空想話をそのまま信じてしまう。

意図的に騙すつもりはなくても、常に自分をよく見せようと「大きく盛る」人はどこにでもいるし、見栄っ張り人間で溢れている世の中では、さも本当であるかのように「都合の良い話」ばかりする人間ばかりである。

後で当人に「前に言っていたことと違うではないか」と指摘しても、「なんのこと?」「そんなこと言った覚えはない」で終わりである。

ただでさえ今の時代は、発言することが軽くなり、言ったことに責任も持たない風潮が蔓延している。虚言でも空想でも、「言ったもん勝ち」なのである。

そんな中で、人の言うことをまともに信じてしまう傾向のあるHSPは、至る所で罠にかかる可能性があるし、致命傷を負う可能性だってある。

「人の言うことをむやみに信じない」ということは、HSPが平穏に生きていくために必須の訓練だと思う。でも、疲れていたり心身の調子が悪いと、それができなくなったりするのがHSPである。

HSPにとって、心身の調子をよく保つことは最重要課題だと思っているのだが(そうでないとHSPの悪い面ばかりが出てくる)、それが難しいのが現代の社会でもある。

「根が素直で善良なため人の言うことをそのまま信用してしまう、その結果、えらい目にあう」というのはHSPにとって様々な場面でありがちなことだと思う。HSPの人生テーマかもしれない。


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