HSPはなぜ感受性が高い?〜芸術に触れて、感受性の高さを楽しもう!〜
HSPの方は、感受性が強すぎるため、美術な音楽などの芸術作品に深く感動したり、物語の世界の話をまるで自分が体験したかのように感情移入してしまう傾向があります。
先日、私はある美術館に行き、心を動かされるようなアートに触れました。。
この記事では、なぜHSPは感受性が高いのか。
その理由と、芸術がもたらす効果をご紹介します!
HSPは”環境感受性”が高い
HSPの提唱者であるアメリカの心理学者エレイン・アーロン氏は、HSPを「『環境感受性』が非常に高い人たちを表すラベルである」と考えました。
環境感受性というのは、ネガティブやポジティブな環境に対して、その人がどれくらい気付くのか、影響されるのかという特性のことを指します。
例えば、教室で先生が話しているときに、外で鳥が鳴いているのを聞いたり、友だちの表情が変わったのを見たりする人は、環境感受性が高いと言えます。
逆に、そういうことにあまり気づかなかったり、気にならなかったりする人は、環境感受性が低いと言えます。
環境感受性が高い人は、周りのことに敏感で、色々なことを深く考えられる反面、刺激が強すぎて、疲れてしまうこともあります。
環境感受性が低い人は、周りにあまり左右されず、自分のペースで物事を進めることが出来る反面、周りの人の気持ちに気づかなかったり、新しいことに挑戦しなかったりすることもあります。
環境感受性は、「ある」か「ない」かではなく、濃淡「高い」「低い」で示すものです。
HSPの感受性が高い理由
HSPの感受性が非HSPと比べ高い理由は、「気質」と「脳」に違いがあるからだと言われています。
・高感度なアンテナを持っている
HSPの方は、情報をキャッチするアンテナが大きく高感度であるため、外部からの情報を一斉に受け取ります。
五感で感じることはもちろん、人の感情や場の雰囲気、その他自分で認識していないことも含めて無意識に情報が入ってきてしまうのです。
・ストレスホルモンが多く分泌しやすい
HSPの脳内では、ノルアドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンが多く分泌されています。
扁桃体という恐怖に深くかかわっている部位の働きも強いため、不安や恐怖を強く感じやすいのです。
・過覚醒を起こしやすい
HSPは交感神経が優位に働き、過覚醒の状態になりやすいです。
過覚醒とは、強いストレスを受けた後に気持ちが高ぶったような状態が続き、ドキドキしたり物音に過剰に敏感になったりする症状のことです。
少しのことでイライラしやすくなり、感情を抑えきれず怒りを爆発させてしまうこともあり、睡眠障害や集中困難などの状態を引き起こす危険もあります。
感受性が強いメリット
感受性が高いと「生き辛い」「ストレスばかり」というイメージを持たれる方も多いかと思いますが、決してネガティブな要素だけではないのです。
ここからは、感受性が高いからこそ感じられるメリットをご紹介します。
・想像力が豊か
HSPは、その感受性の高さから物事を深く考えたり、多彩な観点から見たりすることが得意です。
芸術作品や自然の美しさにも感動しやすく、創造性や表現力に優れている人が多いです。
・気配り上手
HSPは、その感受性の高さから他人の表情や声音、仕草などから感情を敏感に感じ取ることができます。
相手のニーズや、気持ちに寄り添った対応ができるので、人に信頼される事が多いです。
・危機管理能力が高い
HSPは、その感受性の高さから、細かな変化や違和感に気づきやすいです。
危険やトラブルを未然に防いだり、対処法を考えたりすることも得意です。
・思慮深い
HSPは、その感受性の高さから、様々な情報をキャッチし、あれこれ可能性を考えたり、調べ物を深く掘り下げたりすることが得意です。
その為、物事を慎重に判断したり、問題解決能力が高い人が多いです。
HSP×芸術
ここまでの説明で、HSPは非HSPの人よりも、物事に対して”心が揺さぶられる””感動する”
といった体験が非常に多い。とお分かり頂けたと思います。
冒頭でもお伝えしましたが、私は先日ある美術館のアートに触れて、心が深く感動しました。
そのアートとは、絹谷幸二さんの作品です。
斬新かつダイナミックなアートは、社会問題をも訴えかけるような力強さを感じました。
たった1つの絵に、ここまでのパワーを感じることは初めての経験であったので、その時の私は「感動する」という言葉では足りないくらい、感情的になっていました。
私が撮影した、絹谷さんの作品の一部を載せておきますね。
“HSPは、その敏感な感性を大切にするべきだ”
というのをよく耳にしますが、まさに絹谷幸二 さんのアートを見た時、私は
「こんな感覚を味わえるのなら、
HSPに生まれてよかった〜」
と心の底から思いました。
つまり芸術鑑賞は、感受性の高いHSPにとって、特別な娯楽といえるのではないでしょうか。
気分が落ち込んだとき、ストレスを感じた時、元気が出ない時、お気に入りの絵や作品に触れただけで気分が晴れやかになる。。
私たちHSPは、この感性を活かして、もっと心を動かされるものに出会いにいくべきなのかもしれません。
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