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左利きの私が言いたいこと

私は左利きです。
左利きは10人に1人くらいの割合でいるそうです。

私の場合、箸は右手でしか使えません。母の話では、小さい頃通っていた保育園の先生に直されたそうです。

あとは習字も右手で書きます。これは自分で右にしました。止めや払いなどは右手じゃないと見本通り書けないからです。ただ名前だけは左手で書いていました。右手だと手が震えて小さい文字が書けなかったので仕方なく。

ハサミは右手で使います。左利き用のを使っていたこともありますが、友達と貸し借りができなかったりして不便な思いをした経験から、右手で使うことにしました。もう右利き用に慣れすぎて左利き用はうまく使えないくらいです。



左利きでとても困るのは、改札と缶切り。急須とレードル(しずく形のお玉)も右利き用になっています。

左利き用や両利き用のものが今は結構ありますが、公共のもの(図書館にあるパソコンのマウスなど)はやっぱり右利き用になっているし、左利き用のものをあれこれ持ち歩く訳にもいかないので、左利き用はほぼ自宅か職場限定になります。なので普段から右利き用も使えるようにしないと、外出先で結局何かと不便な思いをします。


他にも左利きが使いづらいものはたくさんあります。自動販売機(コインを入れるのが右側)、定規(左から右へ書くのが書きづらいし見づらい)、腕時計(針を回すネジが右側)などなど、挙げたらきりがありません。

左利きだと「かっこいい」「スポーツで有利」などと言われますが、実際はスポーツはやらないし、左利きで良かったことって硬筆のとき手が汚れないことくらいかな。右脳をよく使うことに関しては、もしかしたら右利きの人より想像力豊かなのかもなとは思います。HSPなのも右脳が発達してるのと関係あるかも。この辺は左利きで良かったと思います。



あと、今まで知らなかったけどすごく困っていたのは、ボールペンが書けなくなること。

ボールペンはそもそも右利き用に作られているため、左利きの人が使うとインクが出にくくなります。原因はペン先のボールが上手く回らないから。右利きだと引く動作で書くのに対して、左利きだと押す動作で書くことになります。

加圧式や左利きの人用のボールペンがない場合は、インクが出続けることを祈るしかないでしょう。

smartlogより

これは今回調べてみて判明しました。やっぱりボールペンが私だけインクが出なくなる現象はおかしいと思ってたんです。

ボールペンにも種類があるんですね。これからは加圧式を選んでみようと思います。


このように、左利きはさりげなくマイノリティとして残念な思いをしています。「いちいち気にしなくてもいいじゃないか」と、もう当たり前すぎて気にならない程適応してる左利きの方も多いと思います。


ですが、時に危険なこともあります。例えば木材を切るときに使う大型機械の緊急停止ボタン。これは使っている人が危険を感じたときに急いで押す、命に関わるものです。こういう咄嗟に押すボタンも(私が使ったものは)右にあります。このような命に関わるものは、左利きとしてボタンを左右に付けて欲しいなと思うのです。


デザイン上、左右どちらかを優先しなければいけない場合は右利きが使いやすいようにするのは仕方ないと思います。

でもそれが当たり前になりすぎて、左利きも10人に1人はいるんだということを忘れないで欲しいのです。だから左右両方にするのが可能なときや、危険なときに使うものは、左利きにも配慮のあるデザインをして欲しいです。

これは左利きのためだけじゃなく、怪我など色んな事情で右手が使えない人への配慮でもあると思います。




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