【UX名古屋】UX自己分析ワークシート

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【日にち】 2020/02/18
【主 催】 @uxnagoya さん
【内 容】 UX自己分析ワークシートを書いてみよう!
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自分自身のユーザー体験を「UX自己分析ワークシート」を使って、言語化しました。

今回のワークショップでは、私がこれまでユーザーインタビューを行う際に感じていたモヤモヤを解決するヒントが掴めました☆
※詳細は『3.「UX自己分析ワークシート」で気づいた事』に書きました。


1.UXの「4つの期間」モデル

UX自己分析ワークシートでは ”4つの期間” に分けて、自分自身のユーザー体験を言語化します。

その4つの期間とは・・・

①予期的UX
②瞬間的UX
③エピソード的UX
④累積的UX


↓ 4つの期間の特徴

①予期的UX
商品・サービスに対する期待
「きっとこんな商品なんだろうな~」

②瞬間的UX
商品・サービスに触れた時の感想
「○○な機能がある!便利だな~」

③エピソード的UX
商品・サービスを使用した際の出来事
※ユーザーインタビューでユーザーが語るのはココ!
「あの商品のおかげで、仕事が楽になった~」

④累積的UX
商品・サービスに触れていなくても(目の前になくても)
その商品・サービスを思い出す
※競合商品との比較や無関係な経験なども含む
「○○するのなら、あの商品が最適!!」



2.「UX自己分析ワークシート」をやってみた

今回のテーマが『自分の好きな商品・サービス』だったので、私はアプリの『Google keep』について、UX自己分析ワークシートで、自分のユーザー体験を分析してみました!

↓ アプリ『Google keep』
アプリ見本



↓ UX自己分析ワークシート
UX自己分析ワークシート
※ユーザーインタビューは、この記載内容を「右側」から「左側」の流れで実施しているのだそうです。



3.「UX自己分析ワークシート」で気づいた事

私はこれまでユーザーインタビューの際に「どこまでインタビューで聞き出せば、顧客インサイトに辿り着いたと言えるんだろう?合格点の基準はどこ??」とモヤモヤしていました。ですが今回「UX自己分析ワークシート」を実際にやってみて、このモヤモヤを解決するヒントが掴めました!

顕在ニーズ→潜在ニーズ

これまで私はインタビューで「2層目」までを聞きだして満足していましたが、UX自己分析ワークシートをやってみると「3層目」の存在に気づきました!つまり、まだまだ深掘りする余地があったということ。

なぜこれまで「3層目」に気づけなかったかというと、自分自身の体験や感情の言語化が不十分で、浅い掘り方で満足していたからです。反省・・・。
今後インタビューする際の合格点の基準は「3層目」に設定して、「4層目」以降も深く掘れるように、言語化を強化します!


《その他の学び・参加者の皆さんの気づきの声》

■切り口を変えて比較
同じ商品でも切り口を変えて比較すると、商品が与えてくれる価値が異なる
(例) 人による違い(Aさん/Bさん)
(例) 場所による違い(自宅/会社/移動時)
(例) 状況による違い(通常時/急いでる時)

■類似商品での比較
同一人物が類似商品を比較すると、商品の強みが分かりやすい
(例) Apple Music と Spotify

■マーケティングで活用する際の注意事項
プロモーションは「①予期的UX」を誘発させる事が目的。
ただこのプロモーションで、顧客の期待値を上げすぎてしまうと、実際に商品・サービスを顧客が利用した際、落胆させてしまう可能性もあるため、期待値を上げ過ぎないように注意する必要がある


UX自己分析ワークシートは書く欄が多くて、書きはじめるまではメンドイな~って思ってしまうけど(私がズボラなだけ)、1つの商品と真正面から向き合って、その商品の『価値』を把握できる、とっても便利なツールだと思うので、やったことない方も是非お試し下さいね♪