子どもと共に成長し続ける保育士でありたい。
保育士になり、今年で3年目となる。
そもそもなぜ保育士になろうと思ったのかと言うと、なんとなくである。
なんとなくなどと、生半可な気持ちで保育士という責任のある仕事を選ぶのはどうなんだ!という声も聞こえてきそうだが、なんとなくなりたいな〜と考えていたから、なったという話だ。
そして、実際に保育士になってみると分かるが、まあーーーー、仕事量と給料が割に合ってない。
資料の作成、日々の日誌、連絡帳を書く、子どもが怪我をしないように日々の見守り、制作物の作成など、3年目にしてすでに疲労困憊である。
また、3年目にして、小学校でいう学級崩壊が起こっているみたいなクラスの担任をしている。持ち上がりなどではなく、いきなり5歳クラスに入ることとなった。
日々殴る、蹴る、暴言が飛び交う、部屋から飛び出す、座って話を聞かない、なんじゃこのクラスは。それに日々の業務に追われ、身も心も限界だった。
1度だけ、朝から涙が止まらなくなり、休んだことがある。もう、辞めようと思った。
担任って、責任が重すぎる。保護者から子どもが怪我をしていると、罵声を浴びせられる。担任の業務が多すぎる。もう、辞めようと思った。
園長先生に辞めることを伝え「え〜〜もったいな〜い」と言われたが、そんなことは知らん。3年しか働いていないのに生意気だと思われただろうが、そんなことは関係ない。
だが、辞めると決意したぐらいから、子どもたちが落ち着き始めたのだ。喧嘩も少なくなり、座って話を聞けるようになったりと、子どもたちの変化に伴い、自分自身に余裕ができてきたのである。
子どもって、わがままを言うし自分勝手だし、自分の気持ちが伝わらなかったら大声で泣くし、本当に大変。
でも、それ以上に子どもってありのままで素直で可愛くて大人の私でも子どもから学ぶことがたくさんある。
リレーで負けて悔し泣きをしている男の子を励ましながら一緒に泣いたこともある。いつも友達を怒らせている子が優しくしている場面を見ると、嬉しくてたくさん声を掛けてしまうこともある。
保育士は仕事量と給料が割りに合っていない。だが、子どもたちの笑顔と成長を近くで見られることの、ありがたさと嬉しさがモチベーションとなり、頑張れているのだ。
もうすぐ卒園式がある。私も子どもたちと一緒に今の園を卒業する。せいせいするぞ〜と思いながらも、大号泣している私の未来が見えている。
そして、4月からはまた性懲りも無く保育士として働こうと思っている。
なんとなくなりたいで決めた保育士の道は、案外天職だったのかもしれないなーとふと考える。
これからも、子どもと共に成長し続ける保育士でありたい。
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