全てベスト

私の考え方の土台になり、あたり前になり過ぎて、逆に忘れていたことばを、最近思い出した。それは…

「起こることは全てベスト」

20年くらい前に知った、このことばが、ずっと私を支えてくれたように思う。

たとえば何か困ったことが起きた時、こう考えるのが習慣になっている。
「これはベストに決まっている。でもなぜこれがベストなんだろう?いやいや気にするな。今わからなくても、いつかわかる日が来る。」

たとえばふっと本屋に立ち寄ったら、こう考える。
「きっと今読むのにベストな、いい本に出会えるにちがいない。」

「起こることは全てベスト」…これは、経営コンサルタントの神さま的存在だった、船井幸夫さんのことばだ。20年ぐらい前は、日本橋の丸善書店に船井さんのコーナーがあり、たくさんの本が平積みになっていたものだ。

うろ覚えだが、船井さんは「子供が産まれたばかりで妻が死んでも、それがベストと捉える」と書いていて、すごく衝撃を受け、私の心にストンと落ちた。それは船井さんご自身の体験だったと思う。それに比べたら、何もかもちっぽけではないか?

このことばに出会う前には、「過ぎてみれば全て神の愛」ということばに支えられていた。25年前、新婚で夫が末期ガンになった頃だ。

初めての子がお腹にいたので、その子のために、打ちひしがれたくなかった。暗い穴に吸い込まれそうになるたびに、このことばにすがった。これを言えば、「あのおかげで今があるんだね」と笑える日が来ると、心に希望が灯った。言霊の力は本当にすごい。

さらに、末期ガンから生還した人についての話を漁りまくった頃、気がついた一番大切なこと。それは、生還者の共通点は「ガンさんありがとうの境地」になっているということだ。ガンのおかげで心が変わり、生き方が好転。結果としてガンが消滅しているのだ。

「ガンさんありがとうの境地」
「過ぎてみれば全て神の愛」
「起こることは全てベスト」

考えてみれば、みな同じ意味かも知れない。

私はもともと考え方がだいぶネガティヴだったので、結婚前は色々なことからただただ逃げまくっていた。学校時代はクラブなどすぐやめ、仕事も10回転職。でも、結婚直後にどうにもならないところまで追い詰められた時、ガチャンとギアがチェンジした。このことばたちを力に、生き方を変えることができた。

斎藤一人さんは「困ること起こらない」「どんな時もついてる、ついてる」という。「全てベスト」よりはふんわりしていて、いかにも一人さんらしいが、結局は同じことではないか?

勝間和代さんの座右の銘は「起きていることは全て正しい」だと、YouTube動画で話していた。これも同じことではないか?(正しい、ということばは個人的にあまり好きではないが…)

当たり前になり過ぎて忘れていた「全てベスト」。今また思い出したのも、きっとベストなタイミングなのだろう!


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