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週刊オールライター第21号 「月まとめ記事特別編 3月のまとめ『感動をありがとう‼︎ WBC日本代表』」

 こんにちは。HISASHINJOです。今回は3月末の配信ということで、「3月のまとめ」をしようと思います。
まぁ、まとめると言っても言わずもがなあの話題に関してのことしか書けませんが・・・。

1. WBCとは

 まず、WBCという大会について説明します。WBCとは、「World Baseball Classic」の略称です。2005年頃より、メジャーリーグ選手会が主体となって野球の魅力を世界に売り込む目的で2006年より始まった世界最大の野球国際大会です。当初はあまり受け入れられなかったものの、最近になって人気がどんどん上がってきています。これがきっかけで注目を集めるなどの理由で渡米する選手が多く、海外移籍市場がより活発になっています。日本人も例外ではなく、日本代表として過去にWBCでプレーしたのち渡米した選手は以下の通りです。
野手
・西岡剛(2006)
・岩村明憲(2006、レイズ在籍時に行われた2009も出場)
・福留孝介(2006、カブス在籍時に行われた2009も出場)
・青木宣親(2006・2009、アストロズ在籍時に行われた2017大会も出場)
・川崎宗則(2006・2009)
・筒香嘉智(2017)
・秋山翔吾(2017)
・鈴木誠也(2017、カブス在籍中だが2023は怪我で本戦前に辞退)

投手
・上原浩治(2006)
・薮田安彦(2006)
・和田毅(2006)
・藤川球児(2006・2009)
・岩隈久志(2009)
・ダルビッシュ有(2009、パドレス在籍中の今大会も出場)
・田中将大(2009)
・澤村拓一(2013)
・前田健太(2013)
・牧田和久(2013、2017)
・藤浪晋太郎(2017)
・千賀滉大(2017)

大会内での結果は問わずWBC経験後に渡米したすべてのメジャー経験選手をあげてみると、豪華な面々です。それほど大きな大会であることが伺えますね。


2. 選考にあたって もう高橋尚成氏らを叩くのはやめて

 今回の代表選考は大きな議論を巻き起こしました。それはWBCのルール
「本人がその国の国籍を持っていなかったとしても、親のどちらかがその国生まれであるかその国の国籍を持っていれば本人の国籍を問わず代表選考が可能」
というルールに基づき、栗山英樹監督は初の日系選手としてメジャーリーグ・セントルイス・カーディナルスに所属するラーズ・ヌートバー外野手を招集したからです。ヌートバー選手はお母様の久美子さんが埼玉(筆者の故郷・・・)出身の日本人であるため、このような招集に繋がりましたが、かつてヤクルトや阪神でプレーした広澤克実氏、大谷翔平選手の所属チームであるロサンゼルス・エンゼルスでもプレーしたことのある高橋尚成氏はこの選出に疑問を呈し、特に尚成氏は自身のYouTubeチャンネルで
「僕は正直、これ必要あるのかな、という選手かなと思います。」
と発言し、前回大会で4番を任され現在マイナーで苦しむ筒香嘉智選手を引き合いに出し
「彼(筒香選手)のような選手では?」
と言いました。
しかしその後のヌートバー選手の活躍はご存じのとおりですね。日本名「榎田達治」にちなみ日本中から「たっちゃん」と呼ばれ、打撃でも4割を超える打率に四球の多さ、2試合連続のスーパーファインプレー、ヒットを打つ際に見せる「ペッパーミルパフォーマンス」、さらにはとてつもない性格の良さで日本人の心をキャッチしました。
この結果を受け、初戦の中国戦直後に尚成氏は白ワイシャツに黒パンツという出立で動画を更新し、「勘違い、勉強不足があった」と頭を下げ、謝罪しました。ですが私はその動画に上がっているコメントに怒りを覚え得ざるを得ませんでした。その一部を抜粋します。

「『認めざるを得ない』っていう言い方からまだ認めたくないという気持ちが滲み出ていた」
「コーチ要請もう来ないねw」
「実は謝ってない。 選手を見る目が、致命的にないのがわかりました」
「(このチャンネル)野球解説するよりも趣味動画にすれば?」

なんですかこのコメント。あまりにもひどすぎます。謝罪した人間に対してのコメントじゃないです。
尚成氏本人は
「自分の考えが実際と違っていたことで自分の幼稚さを認めざるを得ず、しかもその動画内でのマイナス発言が考えてみれば的違いだった」
という最悪の事態を招いたことを謝罪という形で責任を取ろうとしているのですが、動画を見る側には「責任をとった・とっていない」というジャッジをする権利はないはずです。勝手にジャッジされているのを見て悲しかったです。
高橋尚成氏らヌートバー選手の選出に批判した人たちをを叩くのはやめてください。もう終わった話ですから。

3. HISASHINJO流大会総括

 今季は寝坊して見れなかったメキシコ戦を除く全ての試合を地上波中継で応援バットを鳴らしながら見ていましたが、このメンバーこそ新たな「史上最強」であると思っています。これまでは大会2連覇やイチロー氏が決めた奇跡の決勝タイムリー、史上最高の応援歌たちが語り継がれる2009年大会のメンバーが最強だと思っていましたが、今回の大会が新たな「史上最強」だと思うようになりました。日米決戦で大谷選手がトラウト選手を最後空振り三振した際にはスポーツ観戦していた中で最も大きな声で叫び、泣きました。泣きながらお昼を食べて友人との鉄道模型の運転会に行きました。

4.メンバー紹介

 激戦を制した史上最強の日本代表。そんな彼らを紹介します。

紹介見方
名前
①背番号
②所属球団
③ポジション
④プロフィール
⑤タイトル

ダルビッシュ有(本名 ダルビッシュ・セファット・ファリード・有)
①11
②サンディエゴ・パドレス
③投手
④今大会の「精神的支柱」。自らが胴上げ投手になった2009大会を知る唯一のメンバー。2試合に登板し4失点であったが、第1回大会ベスト9受賞者である元ロッテ・里崎智也氏から精神的支柱の役割は素晴らしいものがあったと評された。また、球界きってのゲーマーでもある。

戸郷翔征
①12
②読売ジャイアンツ
③投手
④2018年ドラフト6位指名も、ポテンシャルの高さでエース格にまで上り詰めた。落差の大きいフォーク、ドロップカーブ、縦・横のスライダーと切れ味抜群の変化球を操り、野球ゲーム「プロ野球スピリッツA」愛好家からも好まれる。初戦の中国戦でロングリリーフした他、日米決戦でも好リリーフ。ちなみに「戸郷」という苗字は珍苗字らしい。

松井裕樹
①13
②東北楽天ゴールデンイーグルス
③投手
④高校時代から注目された名左腕で、故・星野仙一監督時代を知る数少ない選手。不動のクローザーとして最多セーブも獲得している。彼の武器である縦スライダー(筆者曰く「松井裕樹スライダー」)は縦に落ちながら横にもスライドするが故、全く打てない。韓国戦でリリーフ登板した。

佐々木朗希
①14
②千葉ロッテマリーンズ
③投手
④説明不要「令和の怪物」。昨季は史上最年少完全試合までやってのけた大船渡が生んだ次世代最強投手。3.11にあったチェコ戦でマウンドに上がり、死球を当ててしまった選手へ謝罪するため、宿舎に大量のお菓子を持って訪れるなどのナイスガイさも見せつけた。準決勝のメキシコ戦でも登板し、将来のメジャー挑戦が待たれる。

大勢(本名 翁田大勢)
①15
②読売ジャイアンツ
③投手
④初見では読めない珍苗字の持ち主であるが故、登録名を用いるジャイアンツの若きクローザー。昨季の新人王。サイドスローから火を吹く160km/h級の豪速球とキレのある多彩な変化球を操る。決勝にも登板し、危ない場面を作ってしまうものの、なんとか抑えた。

大谷翔平
①16
②ロサンゼルス・エンゼルス
③投手・外野手(二刀流)
④日本が世界に誇るスーパースター。野球に存在した「概念」を全てぶち壊す規格外の男。性格の良さも評価の一つ。今大会では全ての試合で「3番・DH」で出場し、中国相手に開幕投手も務めた。決勝の日米決戦では9回にDH解除で抑えとして登板。先頭を歩かせるも1番・ベッツ選手を併殺に倒し、自身の同僚である2番・トラウト選手と対決。フルカウントからの6球目、外角に逃げる高速スライダーで空振り三振を奪い、胴上げ投手になった。これからの活躍にも期待したい。
⑤プールB MVP、ベスト9(投手、DH)、大会MVP(松坂大輔氏以来2人目)

伊藤大海
①17
②北海道日本ハムファイターズ
③投手
④ロン毛が似合う北の若きエース。東京五輪金メダリスト。五輪期間中にロジンを大量につける姿が話題になり自らTwitterに「#追いロジン」と投稿すると流行語と化した。変化球も多彩。

山本由伸
①18
②オリックス・バファローズ
③投手
④2年連続投手4冠という偉業を成し遂げたオリックスのエース。ノーヒットノーランも達成している。現時点でポスティングシステムを行使する可能性がある選手の中で最有力候補とされる。なお、高校時代は無名だった。

栗林良吏(プールB終了後離脱)
①20
②広島東洋カープ
③投手
④広島不動のクローザー。腰のコンディション不良で登板がないままプールB終了後に山﨑颯一郎と交代で登録を抹消された。回復が待たれる。

今永昇太
①21
②横浜DeNAベイスターズ
③投手
④日米決戦の先発を任されたハマのエース。あだ名は「投げる哲学者」。昨季にはノーヒットノーランも達成している。ちなみにその際の表情は冷静だった。

湯浅京己
①22
②阪神タイガース
③投手
④今季の虎のクローザー・セットアッパー候補。「京己」と書いて「あつき」と読む。独立リーグ出身の苦労人。

宇田川優希
①26
②オリックス・バファローズ
③投手
④フィリピンと日本のハーフ。昨季途中に支配下登録されたばかりの期待の若手。縦に落ちるボールと直球に自信を持つパワーピッチャー。

高橋宏斗
①28
②中日ドラゴンズ
③投手
④20歳の若手。日米決戦では3番手で登板するも、現地の法律の関係でシャンパンファイトに参加できなかった。

宮城大弥
①29
②オリックス・バファローズ
③投手
④沖縄出身の左腕。2021年新人王。童顔で人気を博す。

高橋奎二
①47
②東京ヤクルトスワローズ
③投手
④ノーラン・ライアン、または同僚である小川泰弘に似たフォームが特徴の「左のライアン」。妻は元AKB48・板野友美。妻からは「けけ」と呼ばれている。

山﨑颯一郎(追加招集)
①63
②オリックス・バファローズ
③投手
④栗林の離脱で予備登録から招集された「吹田の主婦」。昨季マークした160km/hの豪速球が持ち味。登板機会が与えられなかったものの、「良い経験になった」と笑顔で金メダルを持ち帰った。

甲斐拓也
①10
②福岡ソフトバンクホークス
③捕手
④育成契約から這い上がった日本を代表する強肩捕手。2019年のプレミア12、2021年の東京五輪など、国際大会での経験も豊富。ソフトバンクでの背番号19は故・野村克也氏にあやかってつけたもの。

大城卓三
①24
②読売ジャイアンツ
③捕手
④打力が自慢の捕手。ときとして一塁を守ることもある。小林誠司選手が干され気味な中、正捕手としての地位を今期こそ築けるか。

中村悠平
①27
②東京ヤクルトスワローズ
③捕手
④2015年のリーグ優勝、2021・2022年のリーグ連覇を正捕手として支えた。顔が四角い。背番号27はチームの大先輩である名捕手・古田敦也氏にあやかったもので、2021年シーズン終了後に球団から提示された。

山田哲人
①1
②東京ヤクルトスワローズ
③内野手
④言わずと知れた「ミスタートリプルスリー」「ミスター国際大会」。東京五輪MVP。今大会も重要な場面で輝くなど、中堅に差し掛かったがまだまだ若手には負けられない。

源田壮亮
①2
②埼玉西武ライオンズ
③内野手
④「たまらん」守備が特徴の守備職人。韓国戦で骨折する不運に見舞われるも最後までチームに帯同した。妻は元乃木坂46・衛藤美彩。筆者は交際発表後しばらく彼のことを「彼氏」呼びしていた。

牧秀悟
①3
②横浜DeNAベイスターズ
③内野手
④ルーキーイヤーから活躍する中距離打者。ホームランを打った後の「デスターシャ」パフォーマンスでお馴染み。今大会でも2度披露した。

牧原大成(追加招集)
①5
②福岡ソフトバンクホークス
③内野手・外野手
④オープン戦で故障した鈴木誠也(シカゴ・カブス)に変わって追加招集された。内外どこでも守れるユーティリティさが武器。

中野拓夢
①7
②阪神タイガース
③内野手
④守備範囲は広いが粗さも多い内野手。今季から二塁手へのコンバートが濃厚である。骨折で一時スタメンを外れた源田に変わってスタメンに入り盗塁を全て決めてあわや大会盗塁王かと騒がれた。

岡本和真
①25
②読売ジャイアンツ
③内野手
④由緒ある(?)巨人の4番。大会でも本塁打を放つ活躍を見せた。意外なことに国際大会への招集はこれが4度目。

山川穂高
①33
②埼玉西武ライオンズ
③内野手
④獅子の4番。今季は1試合のスタメンと代打でチームに貢献した。大相撲の御嶽海関に似ていることからホームランを打った後には「どすこーい」パフォーマンスを行う。

村上宗隆
①55
②東京ヤクルトスワローズ
③内野手
④昨季の史上最年少三冠王、日本人最多シーズン本塁打記録を引っ下げて代表入りも不振。イタリア戦から復活の兆しを見せ、メキシコ戦でサヨナラタイムリー、日米決戦では同点弾を放って復活した。まさに「村神様」である。

近藤健介
①8
②福岡ソフトバンクホークス
③外野手・内野手・捕手
④昨季オフに日本ハムからFA移籍。2017年には怪我さえなければ打率4割を達成したかもしれないくらいのバットコントロールの良さと選球眼の良さに定評がある。全試合「2番・ライト」でスタメン。

周東佑京
①9
②福岡ソフトバンクホークス
③外野手・内野手
④2018年シーズンに支配下登録された脚のスペシャリスト。2019プレミア12で代走で大活躍し、その勢いそのままに2020年に盗塁王を取る活躍を見せ、2021年は打撃不振も昨季復活し、今大会でもメキシコ戦でサヨナラのホームを踏むなど、存在感を発揮した。

ラーズ・ヌートバー(日本名 榎田達治)
①23
②セントルイス・カーディナルス
③外野手
④初めてとなる「日系サムライ」。人柄の良さ、2試合にわたるスーパーファインプレー、トップバッターとして文句なしの選球眼・出塁率で疑問や批判を全て黙らせた。母の久美子さんも独特のキャラクターで人気を集めた。そんな「たっちゃん」は次回のWBCも侍ジャパンでの出場を目論んでいるとか。

吉田正尚
①34
②ボストン・レッドソックス
③外野手
④今季からボストンの地でメジャーに挑むマッチョマン。今大会では前回大会で元ヤクルトのバレンティン氏が持っていた大会最多打点記録を準決勝で更新。チーム内ではコーラ監督から開幕4番候補筆頭との高評価を受けている。海の向こうで彼の筋肉は輝くか。
⑤ベスト9(外野手)、打点王(13打点、大会最多打点記録

改めて、日本代表のみなさん、世界一おめでとうございます!!


むすびにかえて

 次回は4月1日、エイプリルフールの配信になります。嘘をつかずにしっかりした記事を書きます。
Twitterもやっていますのでそちらのフォローもよろしくお願いします。
それではまた。

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