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2023/04/30

#本日の気になったニュース

POINT(要点:ニュースのまとめ)

G7のデジタル・技術相会合が実施された。「AI開発・活用のための規制」に関して、日米と欧州で意見が分かれた。日米では、企業の自主規制や、官民のガイドラインといった法律に依らない対応を志向している。一方で、欧州では、AIがハイリスクに分類されるため厳格な規制が必要としているのだ。ハイリスク状態とは、AIが入試や人事制度といった人々の評価に介入することで、人々が差別を受ける可能性を示している。

REASON(理由:なぜそのニュースが気になったのか)

AI規制に関する各国の取り組み方が、今後の経済発展を大きく左右すると感じたから。

EXAMPLE(事例:理由を裏づける事例等)

一般に、総余剰が最大化される完全市場において、前述のような規制状態では、死荷重を生み厚生損失を発生させる。ただ、欧州の示唆するようなリスクに、倫理観や価値観等に悪影響を及ぼすものを含まれている場合、規制が社会全体の厚生を生む可能性もある。

POINT(結論:どのような事が示唆されるのか・私見等)

一概に何を規制し、何を規制しないのかの判断をする際、重要なことは「人の感性を脅かすかどうか」ということだ。AIは、効率化・最適化等の生産性向上に寄与するだろう。一方で、感性とは、人との会話や、絵画や作曲などのアート、アミューズメントなど、「誰が何を感じるか」によって、物事を判断する尺度が常に変化する。つまり、人の感性にAIが関与すれば、我々は、AIに思いをはせ、AIの判断に身を任せ、AIが自らの感覚を決め始め、我々はもう人間ではなくなる。今後、AIとどのように未来を切り開くのか注目したい。

参考文献(日経、ブルーム、ロイター等)


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