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freeeのグローバルチーム立ち上げ時に、チーム運営で心掛けていること

(You can read the English version in another article)

2022年1月からfreeeのグローバル開発チームでDesign Leadをしているはるたんです。1月からチームもプロダクトも話す言語も変わり、気付けば3ヶ月が過ぎてました。

僕自身、グローバル開発を立ち上げたことがあるという方の話を聞いたことがなく、参考にできる情報も少ない中、毎日手探りでチーム運営をしています。この記事ではグローバル開発チームを立ち上げ時の想いや、これからチームで目指していることについて書いていきます。

同じチームのエンジニアマネージャーが書いた記事(freeeでグローバルチーム開発にチャレンジしている話)もあるので、合わせてご覧ください。

なぜグローバル開発をやるのか?

グローバルチームのオンラインキックオフの様子

より幅広い人に価値を届ける

freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、統合型経営プラットフォームを開発・提供し、だれもが自由に自然体で経営できる環境をつくっていきます。

起業やビジネスを育てていくことを、もっと魅力的で気軽な行為に。個人事業や中小企業などのスモールビジネスに携わるすべての人が、じぶんらしく自信をもって経営できるように。

https://brand.freee.co.jp/

「だれもが」を実現するためには、幅広い人に価値を届けていく必要があります。日本には300万人近くの外国人労働者(参照元: 増加する外国人経営者とその全体像)がおり、多言語対応のニーズも強くあり、スモールビジネスを盛り上げていくためには、労働環境の多様化も必要だと考えています。

また、個人的な体験談として、大学時代の留学生の友人は、日本は好きだけど労働環境としては良くないから母国に帰ってしまいました。freeeとしてそういうペインを解決していきたいと思っていて、このようなムーブメントをグローバルチーム主導で起こしたいという個人的な野望があります。

グローバルな視点を活かしたチームを作る

僕は、過去にCIIDというコペンハーゲンのデザインスクールで1週間ワークショップに参加したことがあります。その時、同じチームのコペンハーゲン在住の方と話をしているなかで「freee会社設立」という簡単に会社を設立できるというサービスを説明しましたが、全くささりませんでした。デンマークでは会社の設立が25分ででき、そもそも会社設立にペインを感じていなかったのが理由です。

文化や育った環境が違えば「当たり前」は変わるということを肌で感じた瞬間でした。ただ、いちばん大きな学びはワークショップの中にありました。

全く意見が合わずにストレスを感じた瞬間もあったんですが、背景の説明を繰り返しブラッシュアップさせていくことで、ワクワクするアイデアがどんどん生まれていきました。

ワークショップ後に書いたブログで、以下のように学びをまとめています。

意識のズレ、文化の違いがリサーチ結果からインサイトを分析するフェーズやアイデアを発散させるフェーズでアイデアを飛躍させる重要なキーになっている

https://note.com/hrtnde/n/n063f2ba8117a

もちろん意識のズレ、文化の違いがある中で意見をまとめていくのは難しいこともあると思っていますが、非効率・複雑に思えるシステムも視点の違いを活かせば面白い解決方法が見つかるのではないかと思ってます。

当時の経験を振り返ると、文化の違いがある中で意見をまとめ、より良いアイデアを生み出すには、

  • お互いが思っていることを伝え合う

  • 意見を率直に伝え合うための関係性を作る

の2点が特に重要だったと感じております。この学びは、グローバル開発チームを作っていく中でも特に重要視しているポイントになっています。

freeeのグローバルチームで目指していること

自分の本音をさらけ出せ、お互いのことに共感しあえる

異文化のアイデンティティがうまくシナジーを起こせるようにするためには、Ethnic Majorityに合わせるのではなく、チームの中で文化を作っていきたいです。そのために、コミュニケーションを増やし、お互いのことを信頼し、共感でき、本音をいつでもさらけ出すチーム作りをしていきたいと思ってます。

だれもが同じように情報にアクセスできる

英語をメインとする人も日本語をメインとする人も同じように情報にアクセスできることを目指したいです。現状は、「日本固有の専門用語が多いこともあり、現状はそれらが頻発する議論や抽象的な議論では日本人同士で日本語で会話している」「日本メンバーにとってはどうしても、短期的には日本語で話してしまう」という状況で、議論の結果が日本語でまとまることも多い状況です。全てのやりとりを英語で行い、ドキュメントも英語で残すようにして、自分ごととして関わってもらえるようにしていきたいです。

マジ価値のために自ら検証・改善のサイクルを回すことができている

僕がグローバル開発に参加した理由の1つでもありますが、多国籍チームの強みはそれぞれのバックグラウンドの違いだと思ってます。バックグラウンドの違いは、時に仕事を進めづらい部分もあると思いますが、その違いを活かすことで偉大なチームが作れると信じてます。

認識のズレを捉え、抽象的な概念を可視化し、議論を活性化させることがデザイナーの強みの一つでもあると思うし、このチームでやっていきたいことの1つでもあります。日本のメンバーで考えたことを実装してもらうではなく、メンバー全員が自ら検証・改善のサイクルを回せるチームづくりに貢献したいです。

デザイナー採用してます!

現状開発チームのメンバーは

  • 開発は日本のエンジニア2名とフィリピンのエンジニア3名

  • プロダクトデザイナーが僕1名

  • QAエンジニアが日本4名・フィリピン1名

  • 日本のPdM・Bizメンバー

という形で構成されています。

今の海外開発拠点はフィリピン拠点のみですが、このチームでの開発を通して知見を溜めていき、再現性を持ってfreeeのグローバル開発組織を進化・拡大させていこうと思ってます。

が、グローバル開発で目指しているようなチームを作っていくためには、デザイナーが足りていません。少しでもfreeeのグローバル開発チームで目指していく世界に共感できた方は、ご応募お待ちしております!

(今は英語話せないという方でも、会社から学習費用の補助が出るなどサポートもありますし、僕もサポートしていきます!気兼ねなくご応募ください!)


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