見出し画像

人事は少ない人数で謀って電撃的に決めないと失敗する

セレッソ大阪の監督人事が結構話題になっています。事の発端は、2年契約が今年で終了する現任のロティーナ監督との契約を来季は更新しないという報道が出たことです。セレッソも監督も公式に認めていませんが、ここまで報道されて否定もしていない以上は決まりなのでしょう。

ロティーナ監督自体が、そもそも一つのチームを長く指揮したくないというポリシーの持ち主なので、2年で終わりということ自体はそれほどおかしなことではありません。この2年の内容について納得しているサポーターもいれば、不満を持っている人もいます。前任のユンジョンファンが初年度に2冠を達成したことと比べれば実績としては不足していますし、悲願のリーグ優勝が無くなった時点で後任を探すのは強化方針としては理解は出来ます。報道ではフロントが守備的なサッカーに不満とありましたが、そんなのヴェルディ時代を見ていれば分かるだろうとツッコみたくなりますが、それは別として。

ただ、問題はその後任として挙がっている名前がマスコミ各社で入り組んでいて、実際に誰が本命なのかも分かっていません。

最初に報じられた時には、名波、ファンソンホンらの名前が出ていましたが、数日経つと

(スポニチ)名波、アギーレ、大岩
(ニッカン)名波、ファンソンホン、小菊、クルピ
(デイリー)ファンソンホン、名波

となっています。全部に出た名前として名波がいますが、デイリーには本人は後ろ向きとありました。

こんな風に情報が錯綜しているのは、メディア側が好き勝手に書いている可能性も無くはないでしょうけれど、それよりもクラブ内からのリーク元が複数あるのか、それとも全く方針が決まっていないのか、複数人に同時にアプローチして誰でもいいやということになっているのか。いずれにせよ交渉としてはあまり上手いやり方ではないでしょう。

実際にどうなるかは中の人ですら分かっていないかも知れませんが、そもそも人事なんて極秘裏に電撃的に進めないと失敗します。ことが公になってしまうと当事者間での話し合いがスムーズにはいきません。それはプロスポーツチームに限ったことではないでしょう。

ガンバもセレッソも、監督人事の失敗で降格や残留争いしてしまうことが何度もありましたし、特に来シーズンのレギュレーションではJ1の20チームの中から4チームが降格となります。残留できるのは16チームで同じだと考えるのか、落ちるのは4チームと考えるのか、人それぞれかも知れませんが、コロナ禍による様々な影響が来季もあり得る中でのチャレンジは結構怖いものです。

もちろん、失敗すると決まったわけではありません。ただ、事前に話がマスメディアに漏れていたら、まとまる話もまとまりませんし、年俸や条件交渉において不利になる確率は高いはずです。

こういう情報は平日に進展することが多いので、連休明けが注目でしょうかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?