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無くなったテレビの時報の代わりにネット経由の時間表示が当然になった

かつて、アナログ放送時代のテレビでは正時(00分)ごとに

プッ、プッ、プッ、ポーン

という時報がNHKではありました。しかし、テレビ放送がデジタル化されたことにより無くなりました。なぜかというと、デジタル放送のデータは圧縮された状態で送信され、受信したテレビ側にてデータを復元して映像・音声を再生するのですが、その復元の速度にわずかながらテレビごとの差があり、それによってテレビごとに内容がわずかにズレるからです。

これは別メーカー、さらに別価格帯のテレビが何台もあれば、同じチャンネルを流してみると容易に分かります。何秒もズレるわけではないですが、まず確実にズレます。

そのため、テレビ放送で時刻を正確に伝えることは出来なくなりました。

昭和の頃までは、テレビの時報で家の時計がズレている事に気が付いたり、テレビの時間表示で家の時計を合わせることをしていましたが、もう今では出来なくなったのです。

とはいえ、現代においてテレビの時報が無くなったことで困る人・家庭はそう多くはありません。電波時計も安くなりましたし、第一多くの人が携帯電話を所有しています。携帯・スマホでは時刻はインターネット経由で補正されます。

NTPという通信プロトコルを使うことで、ネット接続可能なコンピュータでは正しい時刻からのズレを数ミリ秒以内に抑えることが出来ます。

時刻表示・確認もネットに依存することになるのですが、だからと言ってそれを危険視するつもりもありません。ネットが途切れたらどうするんだ!と叫んでみても意味が無いですし。ネットが途切れたら途切れたで時間のこととか気にしている場合でも無いでしょうし、ネット遮断が数時間程度ではスマホの時計はズレません。

ちなみに、NHKの時報を伝える画面を思い出させる、懐かしのスマホアプリはiPhoneでもAndroidでも存在しています。

そのものズバリ、「NHKとけい」というアプリで、NHKが公開しています。確か10年以上前からあるはずですが、ちょこちょことアップデートされているので、それなりに利用者もいるのでしょう。そんなに複雑なアプリでもないですから、アップデートがなくても当面は使えるはずです。

昔は当たり前のように見ていたor使用していたものを、スマホアプリの形で懐かしむことが出来るのは良いですね。

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