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検索される権利

いつから実装されているのか知りませんが、Chromeで「j」と検索するだけで、J1リーグの速報結果がトップに表示されます。さらに映像をクリックすると、DAZNの得点シーンが編集されて縦長の画面で再生されます。

前から速報表示には気が付いていましたが、得点シーンも見られるとは思っていませんでしたので、速報を見るときはブックマークからたどるか、「j」で検索した後にJリーグホームページの本日の速報一覧ページに入っていました。

開催中の試合展開やハイライトも、YouTubeにアップされてから見るか、DAZNの試合そのものを見るかどちらかでしたが、Google検索結果で一通り済んでしまうことになります。

「Jリーグ」「J1リーグ」というキーワードでなくても求めるものが表示されるのは助かりますが、逆に他の「j」から始まるキーワードで検索したい人が不便になる可能性もあるはずです。

検索したいキーワードの誤入力や文字の欠落があっても、検索サービス側で予測類推して補って「正しい」検索結果を表示してくれるのはもちろんありがたいですが、何を持って「正しい」とするかが問題となります。

いい加減な言葉で検索しても、【もしかして:〜〜〜】という形で出してくれて、そのままで検索するか、類推して正しいであろう言葉で検索するかを選べるので、問題と言うほどではないかもしれませんが、一発で見つからないのは現代のウェブ全盛時代ではストレスにもなりますし、企業名・商品名、あるいは芸能人の名前などが一発で検索結果に表示されなければ、ビジネス的にマイナスでしょう。

元々ある言葉、ことわざ、あるいは人名などの固有名詞をもじった商品名・芸名で新発売・デビューすると、その名前そのもので検索されても、
【もしかして:〜〜〜】
でもっと有名な、大元の名前の方が表示されてしまうこともあります。

そういう、何かをもじった名前は、本来であればエスプリの効いた名前になるはずですが、今の時代では検索した人が戸惑う結果が表示されてしまいます。

「忘れられる権利」というものは、「表現の自由」「知る権利」とせめぎ合いながらも今後は認められていくでしょう。これはプライバシー権を延長したもので、「検索されない権利」「検索結果に表示されない権利」とも言えますが。

その一方で、「検索される権利」も今後は重要になっていくかも知れません。

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