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美術展二つ

まずは朝から、中之島の国立国際美術館にて開催中のロンドンナショナルギャラリー展を見てきました。

【公式】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://artexhibition.jp/london2020/

かなり前から楽しみにしていましたが、コロナ禍で東京展から会期変更があったり、大阪展でも事前の時間限定チケットが必要になったりと、いろいろな変更や制限がある中での開催となりました。

これに限らずコロナ禍の影響で美術館も大変な状況ですが、予定に変更はあれど、大阪でも開催されたことはありがたい限りです。

事前にチケットを買うにあたり、人が混む土日とか夕方近い時間はまず止めるとして、平日朝10時を選んで買ったのですが、行ってみるとまあ行列。

時間ごとの人数は決まっていると思うのですが、こんなにいっぺんに入るの?と思ってしまう状況でした。予約制でなければもっと人が入っていたんでしょうね。

前述のリンク先にもあるように、ロンドンで市民のために19世紀に作られた美術館収蔵の作品の特別展でしたが、有名どころの作品もたくさんありました。ただ、同時に入場している人も多く、ソーシャルディスタンスとか全然なレベルでの鑑賞となっていたのは気が休まらなかったです。みんなマスクはしていましたが。

一番最後に区切られたところで、みんな大好きゴッホのひまわりがありました。ゴッホのひまわりは全部で7点ありますが、今回の展示されたのはバブルの絶頂期に日本の保険会社が購入したものより一つ前に描かれたものです。

個人的にはもう少し人が少なかった方がゆっくり楽しめたと思いますが、減らしすぎると売上がそのまま減りますし難しいところでしょうね。

そもそも美術展なんておそらく客が倍入ろうが半減しようが経費はほとんど変わらないでしょう。だったら単位時間当たりたくさんの客を詰め込んだ方が儲かるわけで、人数制限をするインセンティブとは真逆のビジネスモデルですからそもそも無理な要求かも知れません。

ちなみに、いつもの通り国際美術館では地下三階が特別展会場で、地下二階が主に現代の芸術を扱っていて特別展のチケットを買えば無料で観覧できることが多いですが、今回もありました。

コレクション2 米・仏・独・英の現代美術を中心に
https://www.nmao.go.jp/exhibition/2020/post_col2.html

当然というかなんというか、こちらの方が入場者数は少なくてゆったりと見られました。

有名な特別展で人とお金を集めて、現代美術を支えることで未来の美術につながっていけばいいですね。

ちなみにこの中で個人的に見入ってしまったのが、

サイモンパターソンという人の「おおぐま座」という作品です。

おそらくロンドンの地下鉄路線図を元にして、駅名が色んな人名に置き換えられているものでした。ふっと通り過ぎそうになりましたが、英字表記の名前の中にイギリスのサッカー選手であるポールガスコインの名前を見つけて、「あ、これ実在の人名か」と気が付きました。もちろんペレやマラドーナもいました。フランス国王とか冒険家とか、路線ごとにジャンル別になっていましたね。

さらに近くのフェスティバルタワー内の香雪美術館でも

聖徳太子 ―時空をつなぐものがたり―
聖徳太子像・聖徳太子絵伝 修理完成記念 特別展
https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/exhibition/2020-10-31-12-13-2/

こんなのがやっていました。

掛け軸の聖徳太子絵伝をどのように修復していったのか図説でも解説が展示されていたのも良かったですね。

多分、国立国際美術館と掛け持ちで見に来た人が他にもいたんじゃないでしょうか。

こっちの方はさらに人も少なく、展示物一つに一人二人くらいだったので見るのも気楽でした。

国際美術館と小道を挟んで、建設中の大阪中之島美術館の姿がだんだん大きくなってきました。完成は来年6月でオープンが22年早春らしいです。

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隣には市立科学館もありますし、少し離れていますが東洋陶磁美術館も中之島内にありますので、大阪でミュージアムといえば中之島、という時代になりそうです。

東京の上野公園ほどの規模や密集度ではありませんが、京都市京セラ美術館・京都国立近代美術館・細見美術館などが集まっている京都の岡崎公園付近みたいな感じにはなれるでしょうか。

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