U23アジアカップの日本優勝
深夜の劇的な勝利がゴールデンウィークの土曜だったのは、日本サッカーにとっても良かったのではないでしょうか。NHKでの放送もありましたし、意外と見た人は結構いるはずです。
試合自体は、これまで5試合14得点無失点というウズベキスタンの強さを感じつつ、最後のところはやられない粘り強さで相対した日本が、後半アディショナルタイムに入って、押し上げた状態での敵陣でパスカットしてからダイレクトパスをつないで最後は山田楓喜が決めて先制に成功。
そしてその数分後にペナルティエリア内での不可抗力にも思えるハンドによってPKを与えてしまったものの、小久保玲央ブライアンの完璧なセービングでゴールを許さず、その後も猛攻をしのぎ続けて試合終了。
ウズベキスタンは一部選手が所属クラブに戻った影響もあったでしょうけれど、日本だって久保始め100%のメンバーがいたわけではないのですから関係ありません。
熱戦を制した日本が8年振りの優勝を飾りました。8年前というと浅野と矢島のゴールで韓国相手に0-2から逆転した決勝を思い出します。
日本は五輪直前のU23アジアカップは23歳以下の五輪候補メンバーで戦い、その間に行われる方のU23アジアカップでは次の五輪を見据えて21歳以下の選手で構成するため、間の方の大会では厳しい結果になりがちです。東京五輪前のU23アジアカップは五輪出場権もかかっていないのでアレな結果に終わりましたが、そうでなければ23歳以下で戦う日本代表はやはりアジアトップの強さを誇るのだという証拠にもなりました。
今大会のMVPの藤田譲瑠チマは絶賛されて当然のパフォーマンスでした。最後の最後で優勝を決めるPKストップの小久保も同様に、今後はA代表入りが取り沙汰されるはずです。
グループリーグ中国戦での苦戦や韓国戦での敗戦ではまあまあ色々非難された大岩監督率いるU23日本代表でしたが、終わってみれば優勝という文句のない結果を出したのも評価すべきです。
後はパリ五輪でどこまでやれるか。オーバーエイジは入れても入れなくても侃々諤々の議論と批判が待っているでしょうけれど、さらにその先の26年北中米ワールドカップを見据えて、最適な選択をしてほしいものです。
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