台風中継にこそロボットを
最近は批判もあってテレビ局のニュース番組内で、暴風雨の中からリポートすることもさすがに減ってきたと思います。ただ、まだ無くなってはいないのですが、各地の監視カメラや無人カメラが増えた今、リポーターとカメラマンなどスタッフ合わせて何人も、危険を冒して危険を伝えることが本当に必要でしょうか?
リポーターが風雨にさらされながらでも何とかリポートしているのを見ている視聴者側が、まだこの辺は大丈夫だからちょっと田んぼを見に行こう、船の様子を見に行こうという誤解をさせかねません。
そうはいっても、完全に台風リポートを無くしてしまうと、それはそれで外の様子が全く視聴者に伝わりにくくなるため、逆に田んぼや港が気になってしまう人も出てくるかも知れません。
だからこそ、そして今だからこそ、自律だろうが他律だろうがカメラ・マイクを搭載したロボットを走行させて様子を撮影させればいいはずです。
ロボットを遠くまで出せないのなら、安全な場所から出せる範囲までのリポートでもいいでしょうし、そもそも本当にロボットも、あるいは操作・管理するための人間も行けないような荒天であれば、人間のリポーターだってリポートは無理です。
人間にとっては危険な場所だからこそ、中継用ロボットの価値もあると思います。福島の原発事故後の内部探査もそうです。
暴風雨の様子をロボット経由で見ても視聴者に緊迫感が伝わらないという意見もあるかも知れませんが、そうなると実際に危険な状況に生身の人間を派遣して危険な状況を焦った様子でリポートさせる必要があるのか、という問題になってきます。
ロボットがダメなら、VRカメラをどこか外に固定しておいて、その生中継をヘッドマウントディスプレイで様子を言葉にしてもいいのではないでしょうか。
機械に費用がかかるのは分かりますが、暴風雨の中にリポーター、カメラマン、音声、ディレクターなど複数名を送り込んで、それで事故が起きたときのリスクを費用化したらそんなに大きな差がないような気もするのですが、どうなんでしょうか?
もしかして、事故が起きてもテレビ局側の責任ではないことにして、大した費用もかからないから・・・
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