災害時のみ使えるVPNがあってもいいのでは

元日に発生した令和6年能登半島地震に限らず、大規模な自然災害が発生した際には、通信事業者各社による、公衆Wi-Fiの無料開放が行われます。

素晴らしいことであり、携帯電話の通信障害が起きている地域だと非常に重要なインフラでもあります。携帯が使える地域でも、輻輳や速度低下を招かないため、通信方法が複数あるのはじゅうようなことです。

ただ、上記リンク内にも書かれてある通り、暗号化がされていない通信であり、ぶっちゃけて言うと中身は見放題です。もちろん、公衆の面前で大声で叫んでいるようなものではないにしても、電車の中で本やスマホを見ているレベルでのオープンさだと覚悟しておいた方が良いくらい、盗み見しようと思えばいくらでも可能な通信です。

適切なVPNソフト・VPNアプリを使えば、適切なセキュリティは保たれますが、多少なりともVPNに関して知識がある人は限られているでしょう。

VPNサービスの多くは外国製で、信頼できるものかどうかを判断することも大半の人には難しいです。

日本企業が提供するVPNサービスはわずかで、それなりの費用は掛かります。無料あるいは定額で使用出来るものは限られています。日本企業だからと言って必ず安全安心とも言えないかも知れませんが。

そう考えると、災害時だけ、被災地だけで使えるVPNサービスとして、日本政府かそれに準ずる組織が運営・作成するものがあっても良いと思います。

大規模災害が起きたときだけ限定的に使用可能ということであれば、民業圧迫にも当たらないでしょう。

ただ、政府系のVPNなんてそれはそれで怖くて使えないというか、国家が個人情報抜きたい放題になるのではないか、と言う人だっているでしょう。それは民間企業によるVPNだって同じことなのですけれどね。

一番不安なのは、政府謹製のアプリなんて、新型コロナ接触確認アプリCOCOAのように、多額の費用をかけてグダグダな出来で結局役に立たない、という未来が容易に予想できるのですよね。

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