冠婚葬祭がキャッシュレス決済の最後

先日、知人の結婚式に出席してきました。

結婚式に出るのが十数年ぶりで、最近は葬儀や法事の方が多いくらいでしたが、お祝いの席というのも良いものです。天候も良く、寒さも少し和らいだ日だったので、列席者にとってもありがたい日和でした。

当然ながらご祝儀を渡してきましたが、生来悪筆で字の練習も不真面目な者にとっては、ご祝儀や名簿への記名での手書きは若干の恥ずかしさを覚えます。祝儀袋にはなんとかまともな文字を書けましたが。元来、書きやすいボールペンでもアレなのに、普段書かない筆ペンでは尚更です。

アナログな部分が残っているご祝儀ですが、そもそもキャッシュレス決済が普及してきた現代でも、これまた当然ながら現金ピン札を入れてお渡しすることになります。葬式の香典でも現金で弔意を示します。

これはキャッシュレス決済がどんなに進んでも、まだまだ日本では祝儀や香典で現金ではなくキャッシュレス決済を使用することにはならないでしょう。日本人の気質からいって、冠婚葬祭時のお金の譲渡については、多分社会におけるお金のやり取りの場面での最後になるんじゃないでしょうか。

キャッシュレス決済が日本よりはるかに進んでいる中国では、こういう場面でもスマホで相手方に振り込んでいるんでしょうか?

日本のキャッシュレス決済は消費者が事業者に支払う分野で発達してきました。個人間でのお金のやり取りについては、一部の電子マネー・QR決済などで存在していますが、割り勘など少額の支払時に利用されている印象があります。万円単位でのお金のやり取りをスマホアプリではやり取りする習慣はまだ無いですね。

この辺のインフラ整備と心理的障壁削減がなされない限り、祝儀をスマホでピッと支払う時代にはならないでしょうね。

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