最近のすごしかた
このごろめちゃくちゃ体がだるくて、起き上がるのがだいぶ厳しい。就職できずにいる焦りがそうさせているのか、単純に体の調子が悪いのか、まだわからない。
少しでも調子が良い日は、カフェなどの落ち着ける場所で仕事を探してみたり、履歴書やポートフォリオを作り直して、それを応募したりしている。就活サイトに大学で作ったコマ撮りアニメを登録しようとしたら、「手描きアニメーション」の項目はあるのに「コマ撮りアニメーション」はなくて、ちょっとがっかりした。
用事が何もない日は刺繍をしたり、映画鑑賞したりしながら時間をつぶしている。
刺繍は、図案を縫って埋めたらもうそれで完成するので、変にアレンジしすぎて作品が台無しになったりしないのが良い。
私は、頭の中でアイデアとか考え事がいつも溢れて落ち着かないタイプだから、一つ一つの作業に明確な区切りがあると心が穏やかになる気がする。高い道具を揃えなくても気軽に楽しめるところも良いなと思う(道具のほとんどは100均か、小学校の裁縫セット)。
裁縫をするほどの集中力もなく、ただゴロゴロするしかできないときは映画を観ている。
今月観た映画の中では「ショック・ドゥ・フューチャー」が一番良かった。電子楽器が珍しかった時代の、新しい音楽を作ろうと奮闘する若い女性ミュージシャンの話で、何か新しいものを作るときの苦悩や楽しさが詰まっていた。電子音楽が耳に心地よく、気だるいような雰囲気の中で胸がキュッとなるような場面もあって、すごく楽しめた。
主人公はなかなか新しい曲が作れずに悩んでいたけれど、その割には客観的に見ると結構ダラダラしてるようにも見えて、「何か新しいものを作りたい」と焦っている身にとっては、そこが逆になんだかホッとした。
逆に、個人的に「うーーん…」となったのは「シン・ゴジラ」で、これは「絶対自分には合わないけど、この先制作を続けるにあたって観とかないとダメだろ…」という義務感で観たのだが、やはりダメだった。冒頭の会議のシーンで「すごいことが始まるぞ!」とワクワクできたら、この映画を楽しめるのだと思う。ここで私が感じた感情はまるで、出先で自分の知らない友達の話題になってしまい、しかもそれが盛り上がってきて、「あーもう早く家に帰りたーい」となる、あれにそっくりだった。
今までの人生で、ゴジラに親しみを覚えるような体験をあまりしてこなかったというのもあるけれど、ここまで知名度のある映画を楽しめないのはちょっと寂しい。それでも、エンドロールのゴジラのテーマは何か胸にくるものがあって、音楽の力はやはりすごいなと思った。
今月はいろいろあって自分が嫌になってきてしまって、心の中が散らかったままの日も多かった。それでも、周りの人は優しいし、救いになるようなものもたくさんある。考えすぎず、できることを淡々とやれればいいのかな…と、ソファに寝転がったままぼんやり考えている。今は何も決まっていなくても、きっとたぶん、いつかは、なんとかなってしまう…気がする。
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