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【読んだ】 イシューからはじめよ

2017年の年末にこの記事を読みました。
【保存版】テック界注目の23名が選ぶ、2017年に読んで衝撃を受けた1冊とは?

同じ業界の優秀な人達のおすすめの本ということで、とりあえず2018年は上の記事で紹介されている本を片っ端から読むことにしました。
記念すべき1冊目は「イシューからはじめよ」を読みました。
ざっくりと内容と感想を、、、

「イシュー」の定義

以下のA、Bを満たしているものがイシューの定義です。
そして、イシューを解決することが「バリューのある(意味のある)仕事」となります。

A:イシュー度(答えを出す必要性の高さ)
=2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

B:解の質(どこまで明確に答えを出せているかの度合い)
=根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題。

ちなみに、良いイシューの条件は下記の3点と定義されていました。

1.本質的な選択肢であること
2.深い仮説があること
3.答えを出せること

1,2は経験積んでいくとなんとなくわかってくる気がしますが、、3はかなり難易度高いと思います。自分のキャリアプラン的にもまずは1,2を固めて、徐々に3の精度を上げていく感じかなと思いました。
3については、前書きで「悩む」と「考える」の違いについても説明があり、下の説明がすごくわかりやすかったです。

▼「悩む」と「考える」の違い
・「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに「考えるフリ」をすること
・「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること
どうすれば「バリューのある仕事」ができるか

仕事をはじめた当初は誰もがマトリクスの左下からのスタートになり、
「バリューのある仕事」をするには、どうにかしてマトリクスの右上に到達する必要があります。(下図参照)


ただし、大量の仕事をこなして左周りで右上(バリューのある仕事)へ行こうという考えはNGで、左周りのルートでは「イシュー度」が低い大量の問題に取り組むことになり、解を出しても最終的なバリューは上がりにくいから。とのこと。(なるほど)

比較的経験の無い(浅い)人であれば、「少しでも多く経験を積んで...」と考えて左周りのルートを選択しがちな気がします。(ちなみに自分は完全に左回りルート...)

本書で述べられている正しいアプローチは、「イシュー度」の高いものから取り組むというもので、まずは「答えを出す必要性の高いもの(イシュー度)」から取り組み、その後「答えを明確に出せる度合い(解の質)」をあげるという方法です。
新卒の人とか学生は読んでみると かなりためになると思います。
自分が学生の頃は非論理的&非効率な考え方や作業をダラダラとしていたので、学生の時に読んでおけばよかったなーという感じでした。

イシューの特定と磨き込み

「何がイシューかわからない」という状態に陥った際には下記のアプローチが
有効だそうです。
4,5はあまり考えたことがなかったので今度試してみようと思います。

▼イシューが見つからない時のアプローチ
1.変数を削る
いくつかの要素を固定し、考えるべき変数を削る

2.視覚化する
問題の構造を視覚化・図示化してポイントを整理する

3.最終系からたどる
すべての課題が解決したことを想定し、現状とのギャップを整理する

4.「So what?」を繰り返す
「So what=だから何?」という問いかけを繰り返し、仮説を深める。

5.極端な事例を考える
極端な事例をいくつか考えることでカギとなるイシューを探る

1~5の具体的な事例については、本の中でかなり具体的に触れられているので読んでみるのが良いと思います。
後半では、イシューをまとめた後のアウトプットまでの流れも詳細にフォローされているのでいろんな人が薦めるのがよくわかりました。
前職の上司にもずっと勧めらていたのに今更読むという、大変もったいないことをしたのでちょっと反省してます。

きっちり自分の中に落とし込んで、
実践できれば説得力のある分析・提案ができそうでした。

おわり。

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