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ヒストリック職工デッキ探究 ボロス・シンセサイザー/Boros Synthesizer【Historic Artisan】

Pauperだけは紙でもやります。はれのちしとどです。
よろしくお願いします。

※本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシーより。


はじめに

今回も、ヒストリック職工(HistoricArtisan)※で使えるかもしれない構築や戦術を探すあそびです。
※ヒストリック職工・・・コモンとアンコモンだけで行うヒストリック範囲の60枚構築。たのしい。

『イクサラン:失われし洞窟』では、強力なアンコモンがいくつも誕生しました。新たなカードが世に放たれるたび、それらを使ったデッキが職工環境に現れてほしいと願っています。

まずは、デッキをご覧ください。

おや・・・このデッキ、どこかで?

Pauper※にも存在し、今なお進化を続ける【プリズムホーク】を源流に持つデッキ【ボロス・シンセサイザー】と、私が職工で使いたいカードを融合できないかという試みです。
※Pauper・・・コモンのみで行う60枚構築。これもたのしい。


テーマを決めたカードから

今回は『イクサラン:失われし洞窟』がリリースされてから1つめのデッキ構築であり、私の中にもわずかながら「なんとか新カードをねじ込んでやろう!」という気持ちが湧いていました。

しかし、デッキのスクラップ&ビルドを繰り返すうちに、視点に変化が訪れます。そう、無理してねじ込むくらいならメインに据えてしまえば良いのです。新カードを中心にしてデッキが回る。そういう理想を叶えに向かいました。

まずは、テーマとしたカード。
もう私の話のなかでは過去に何度か登場しました《大いなる扉の守護者》です。みなさんもすでに会釈はする程度の仲になっていることでしょう。こんにチミル。

4/4・飛行というフィニッシャー足り得るボディの持ち主で、これを十全に活かした高速展開からの5回殴って20点が理想の展開。戦略の軸としては、とにかく少ないマナで多くのアーティファクトやクリーチャーを展開し、すばやく白白+4個を支払えるようにすることを狙います。

以前にこのカードに触れた段階で、すでに脇を固めるためのカードについては幾つか候補を見つけており、代表はやはり《スレイベンの検査官》。色が同じ、かつ1マナで2個分の追加コストになってくれるため、実質マナ加速です。

これと同様の効果を得られるカードは現在白には存在しませんが、色を足すことでいくつか獲得することができ、中でも《ヴォルダーレンの美食家》は手札の交換に使える血・トークンを生成するところや、《検査官》の相棒である《コーの空漁師》とのかみ合わせも良いため、真っ先に候補に挙がります。

他には、青を足すことで《遠眼鏡のセイレーン》《堅固な証拠》。黒を足すことで《血の泉》が手に入り、それぞれ他にも相性のいい強力なカードを得られますので、白と赤以外の組み合わせでデッキを構築するのも楽しいと思います。実際、とても楽しい。

ただ、今回はボロス(白赤)カラーを選択し、この道を邁進するだけの理由があります。それが《実験統合機》《上機嫌の解体》です。

《実験統合機》は、一時的な手札の確保手段として優秀で、特に《コーの空漁師》で手札に戻したときにも「戦場を離れた」として誘発するため、今回の構築とは好相性。使い回しによって1枚のカードから繰り返しアドバンテージを得られます。アーティファクトでもあるので、当然《大いなる扉の守護者》を唱えるコストとしてタップすることも可能です。

《上機嫌の解体》は、上述してきたカードたちが並べるアーティファクトを破壊することで、1マナで3体のクリーチャーを用意してくれる破格の性能。
Pauperで使われる《カルドーサの再誕》と同様に、《実験統合機》や《胆液の水源》を対象にして最小限の動きで追加で1ドローしたり、《再誕》が「アーティファクト1つを生け贄」であることに対して、こちらはあくまで破壊なので、破壊不能を持つ土地の《錆付谷の橋》を対象にして損失なくトークンを得ることができます。
また、対象は自分の物にかぎらないので、メインボードから厄介なアーティファクトを使う相手に睨みが効くのも見逃せないメリットです。


その他のカードについて

ここまでは主立った動きについて、カードを交えて紹介しました。
残るデッキの枠にて、ヒストリック職工で【ボロス・シンセサイザー】を支え得るクリーチャー除去を確保します。

まず、本家・Pauperの【ボロス・シンセサイザー】でユーティリティ的に採用されているクリーチャー除去とは何か。

主要なものは、《稲妻》《感電破》《未達への旅》の3種類。
ちょっとびっくりしちゃうくらい強いな。これは無理かもわからん。

ただ、抽象化してみると、おおむね「序盤をしのげる1マナの除去」と「なんにでも効く2マナの追放除去」であると言えるかもしれません。Pauperの火力は点数が大きいうえに、プレイヤーにも飛ぶのでライフを詰める性能も尋常ではないのだけれど、そこには目を瞑ることにします。

というわけで、候補はいくつかありますが、ここでは「条件付きで1マナ4点」の《電圧のうねり》と、「基本土地さえあればなんにでも効く追放除去」の《骨化》を採用することにします。
《電圧のうねり》は、このデッキであればアーティファクトを生け贄にできる追加コストを簡単に支払うことも、メリットに変えることもできますし、
《骨化》はプレインズウォーカーにも対処できるので、単にPauperの高威力なカードたちの下位互換というわけでもありません。

他にも、プレイヤーを狙えば占術が付く《火遊び》は強いカードですが、2点火力が若干心許ないことや、他にも新カードを採用したかったこと、バウンスランド※がなく土地を減らしすぎるとマナが伸び悩むことなどを理由に、《薄暮薔薇の聖遺》を2枚採用するに留めています。
※バウンスランド・・・1枚で2マナ出せる代わりに、戦場に出たときに土地を1枚手札に戻さなければいけない土地。

あとは、アンコモンを使えることでアリーナではまだコモンで実装されていない《間に合わせの砲弾》を利用できるのも、ヒストリック範囲で【ボロス・シンセサイザー】の良さを出すための重要な要素です。
大量に展開されるトークン群やアーティファクトをコストにして、除去にトドメに八面六臂の活躍を見せますが、序盤にあっても、2枚以上引いても困るので、大体1枚のみ刺されるカードです。


おわりに+サンプルデッキ

以上、職工版【ボロス・シンセサイザー】でした。
『イクサラン:失われし洞窟』の新カード、職工でも活躍させてみたいですね。

ご清聴ありがとうございました。
※MTGアリーナにインポートできるサンプルデッキリストを添付しておきます。(英語)

またあおう。

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