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ヒストリック職工デッキ探究 黒単吸血鬼/MonoBlack Vampires【Historic Artisan】

職工おじさん、はれのちしとどです。
よろしくお願いします。

※本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシーより。


◆はじまるよ

今回も、ヒストリック職工(HistoricArtisan)で使えるかもしれない構築や戦術を探すあそびです。
※ヒストリック職工・・・コモンとアンコモンだけで行うヒストリック範囲の60枚構築。たのしい。

デッキの紹介、採用カードについての考え方などを書き残し、イマイチ情報を拾いづらいヒストリック職工環境の改善を目指しています。

では早速ですが、デッキをご覧ください。

『アルケミー:イクサラン』の追加カードを使ってみる試みは、今回で一区切り。このセットの最後になるデッキは、サイクル中で唯一2枚のカードを「抽出」できる《薄暮の上陸》に焦点を当てた【黒単吸血鬼】です。


◆テーマとなるカード

というわけで、《薄暮の上陸》の紹介から参ります。

《海賊の上陸》《伝令の起床ラッパ》とサイクルであり、同じく1マナで1ドローするソーサリーなのですが、「相手がライフを失い、自分がライフを得る」という条件が難しいと判断されたのか、なぜかこのカードだけ2枚「抽出」できます。

実際には「絆魂」を持つクリーチャーの攻撃が通るだけで達成できますので、これを利用して、単純にカードパワーの高い「吸血鬼」をたくさん採用して、物量で押し切ってしまおうという戦略です。薄暮の軍団なので戦いは数です。

そして、この作戦の根幹を担うのが《凶月の吸血鬼》《才気ある霊基体》の2種類。ともに、「絆魂」に加えて「接死」を持つ吸血鬼であり、相打ちを嫌った相手がブロックしてこないことを狙ってどんどん攻撃していけます。仮に相打ちに持ち込まれても、味方の攻撃が1体でも通っていれば《薄暮の上陸》で増援を呼べるので大して問題はありません。

また、相打ち覚悟で攻撃を仕掛けることを逆利用するために《ザンダーの目覚め/Xander's Wake》も採用しています。
※ここでの「Wake」の意味が、本来「通夜」なのは有名な誤訳。

これからドラフトできるカードの中にも、割と吸血鬼であるクリーチャーが含まれていますが、おそらくデッキのコンセプトと一番噛み合うのは《マラキールの血僧侶》です。「吸血鬼」関連の効果を受けられて、戦場に出るだけで《薄暮の上陸》の条件を満たせる軽量クリーチャーということで、ドラフトする候補としての優先度は高めですが、本人もこんなところで活躍の場があるとは思ってもみなかったことでしょう。

ゼンディカーからきました。

◆その他のカードについて

その他のカードについて、まずは攻撃が通りやすい「絆魂」生物として《大洞窟のコウモリ》を採用しています。

過去に「序盤に様子見として展開しやすいカード」として手札破壊能力の方を主体に評価していましたが、ここにきてクリーチャーとしての性能が活きるデッキに出会えました。吸血鬼とコウモリなのでデッキの雰囲気としてもベストマッチ。

「吸血鬼」に対する全体強化+「絆魂」付きの吸血鬼として《マルコフ男爵》にも4枚枠を割いています。《薄暮の上陸》での増援から一気にクリーチャーを展開することが多いデッキですので、ここにこのカードの「召集」能力を合わせれば更に展開速度が上がります。「マッドネス」じゃなくても、しっかり強い。

コモン落ちして以来、Pauperの黒系デッキでフィニッシャーを務めている《吸血鬼の君主》も、《薄暮の上陸》からの抽出先としてかなり優秀なので2枚だけ投入。枚数を控えたのは、後述する《闇の後見》で引いたときのダメージが痛すぎることを加味してのことです。

というわけで、《闇の後見》。このデッキにおいて、土地の枚数を確保して動きを安定させるためのキーカードです。ゲーム中に1枚置けたら十分なので採用枚数は3枚。

ライフが減っていく弱点こそありますが、重めのカードは減らしてありますし、「絆魂」生物の多さで十分補えます。また、1マナの《薄暮の上陸》が中継点になっているデッキの構造とも好相性です。


◆採用した以外の候補

今回は採用を迷ったカードは少なめですが、《敵意ある征服者》については、構築の好み次第で採用候補なので書き残します。

やはり、攻撃するだけで相手がライフを失って《薄暮の上陸》の条件を満たしやすくなるのは優秀。《マルコフ男爵》による強化も受けられるので、存外に殴れるタイミングはあるかなと思いましたが、「絆魂」持ちと比べると片手落ちの感は否めないので他のカードに枠を譲りました。もっと前のめりに攻撃を仕掛ける構成なら出番がありそうです。


◆おしまい+サンプルデッキ

今回はここまで。
《薄暮の上陸》でアドバンテージを回復することを前提にした「吸血鬼」がテーマのデッキでした。アルケミーカードのパワーを見せつけてやりましょう。

今後もヒストリック職工で使えるかもしれない戦術・デッキを模索していきます。

ご清聴ありがとうございました。
※MTGアリーナにインポートできるサンプルデッキリストを添付しておきます。(英語)

次回はタルキールで会おう。

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