文脈をつくる:ツェッテルカステンの3つのポイント

ツェッテルカステンの3つのポイント「自分の言葉で書く、文脈をつくる、つながりを見つける」の中の「文脈をつくる」とはどういうことか?を、わたしなりに理解した内容を紹介します。

「その新しいメモが入るにふさわしい文脈を考える」ということは、「既存の情報とのつながりをつくる」方法のひとつです。

「文脈をつくる」も「つながりを見つける」も大きくくくれば、「既存の情報とのつながりをつくる」ということになります。「既存の情報とのつながりをつくる」から、新しいメモが知識のネットワークに組み込まれて、活用できるものとなっていきます。

以下、本からの引用です。「その文脈」というのは「自分の思考の流れ」をいっているのではないかと感じました。

まもなくルーマンは、「ひとつのアイデア、ひとつのメモの価値は、文脈によって決まる」、そして「その文脈は、必ずしもメモを採録した文脈とは限らない」と気付きました。

「TAKE NOTES!」 p43

「文脈」 = 「思考の流れ」 としてとらえています。

「文脈をつくる」と「つながりを見つける」は大きくくくれば同じといいましたが、違いはこの「思考の流れ」を意識するか、単純に個々のメモ間の関連性にだけに注目するかの違いだと考えています。

「TAKE NOTES!」にはいろいろなところで、文脈をつくることについて説明していました。それを分類してみると以下の2点になりました。

  • 意味順に並べる

  • 多くの文脈につなげる

それぞれについて、感じたことと「TAKE NOTES!」でいわれていたことを紹介します。

意味順に並べる

これには思い入れがありました。わたしがプログラミングする場合、定数や変数、メソッドを、必ずわたしが考える意味順に並べる癖があって、何か機能を追加する場合でも、無作為に一番最後に追加していくということはしません。そうすることは、やはりプログラムが意図する機能の構造を理解することに、少し役立っているのかなと感じました。
自分の知識(メモ)も、意味のあるかたちで並べることが、それを思い出しやすくし、活用する機会を増やすのではないかと思います。
以下、「TAKE NOTES!」からの抜粋です(注1:語尾等、自分用にわかりやすいようにしているので、本文そのままではありませんが、ほぼ同じだと思います。)

・ 新しいメモは、すでにあるメモとはっきりとつなげて書くのが理想である。
・ 慣れると、関連するメモの「真後ろ」にすぐに配置できるようになる。
・ 正しく学習するとは、理解することである。そして、理解するとは、既存に知識に意味のあるかたちでつなげることでもある。
・ ツェッテルカステンの文脈にアイデアを埋め込むときには、いまある思考の流れにそってそのアイデアを書き込むことが重要である。
・ このアイデアは、自分の頭のなかやツェッテルカステンにある問いとどのようにかかわってくるのか。を考える。これは、自分がそのアイデアになぜ関心を惹かれたかを問うことにもなる。
・ この作業は、アイデア、主張、議論を、収集するのではなく発展させることが狙い。

多くの文脈につなげる

いいアイデアは、いろいろなところで役にたつということかな?と感じました。
以下、「TAKE NOTES!」からの抜粋です(注1:に同じ)。

・ あるアイデアが貢献しうる思考の流れをできるだけ多く見つける。
・ 覚えるためには、情報を、できるだけ多くの脳の中の文脈に結びつけること。
・ 読んだ内容を理解し、それをツェッテルカステンのなかでかたちになっている自分の思考のさまざまな文脈に当てはめることができれば、他の人の発見や思考を自分自身の新たな発見や思考に変えることができる。

実践

この文脈をつくることに関して実践では、すこし手間をかけて実施しています。エクスプローラーでのフォルダやファイルの表示順を任意に変更できるプラグインを使ったり、ブックマークを使って文脈を表現したりしています。
以下に詳細を記載していますので参考までに紹介します。


この記事は、以下の書籍からの抜粋ですね。


以上


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