「私、失敗しないので」

今でこそ、周りにあまり合わせず興味のない話題には入らないようにしているのだが思春期の時は孤立することを恐れ、話についていくためにドラマを観ていた。

正直ドラマが苦手だ。
内容にリアリティがないから、などの理由ではない。
ドラマとはそういうことだと分かっているのに
話が次回に持ち越されることが苦手なのだ。
次回放送までの1週間続きが気になって、頭を占めてしまうのがなんだか落ち着かない。

だからあんまりドラマは観ていないのだが、
2つだけ毎週楽しみにしているものがある。

水谷豊主演の「相棒」
米倉涼子主演の「ドクターX」

どちらも1話完結なので私には見やすい。

今日は再放送のドクターXを観た。
免許を持っていながら、病院に正規雇用として属さないフリーランスの医者が叩き上げの専門スキルを武器に難解手術を成功させる話。
私は、米倉涼子演じる大門未知子が好きだ。

権力争いを嫌い、組織に従うように言われると
「致しません」と一蹴するその姿に憧れる。

「私、失敗しないので」
と宣言し、実際に周りに有無を言わさない実力で成し遂げてみてえ~。

ドラマを見終わって想像してみる。
例えば私が何かしらの達人級の実力があって
会社の上司や周りに「若造のくせに」と言われても、ものの見事に成果を出し、そ知らぬ顔で自分の席に戻る。
自分がそんなことをしたときに、ドヤ顔できずにいられるだろうか。
きっと、ほれ見たことかと図に乗るだろう。私はそういう人間だ。

でも、周りを圧倒するような実力で
自分の意見に自信を持って発信するような人間になりたいと思う。

自己肯定感が低いことに加え、周りへの期待値が高いので
自分の意見を言えないことも多々あった。
私が思いついてるんだから、私より年上の人は当然に思いついてるんだろう。

前働いていた時を例にすると、
私の提案したいことは上司や社長はとっくに思いついている、
加えて詳しい提案内容を言わなくても理解してもらえる、
だって私が思いついてるんだから私より年上の人は当然に思いついてるんだろう。
という思考回路で、提案の詳細な内容を言わなかった。

今思えば、当たり前にそんなわけないのだが
それは退職していろんな人の話を聞いてみないと分からないことだった。
退職して良かった。

だからこそ、次の就職先では自分の思考回路をきちんと言語化して伝えていこうと思う。

もちろん根拠があれば自信を持って言えるのだろうが
その根拠に自信が持てるほどの実績はないし実力もない。
まあ、実績の土台つくりのための新入社員期間なのだろうが退職してしまったものは仕方がない。もう退職したのだから。

そんな私だからこそ
杉下右京さんや、大門未知子のような
圧倒的実力と組織に囚われない仕事ができる人に憧れる。

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