イベントリベンジ

今思えば学校行事が大嫌いだった。
普段、あんなに規則的な生活を送る中で急に(制約付きとはいえ)自由を与えられるとどうしろというのだ。
班決めだって、特段誰かと一緒がいいというのもなく、しかし孤立したくないので頑張ってメンバーに入れてもらう。

精神的に未熟な私は、目の前にあるものに興味を持つと試したくなる。
人に迷惑をかけるような子供だった。

高校入学してすぐに行われる団結力を高めるための宿泊研修。オリエンテーリングという一つの目標のためにみんなで頑張り仲間意識を高める。そんなもので団結力は育まれるものか。しかし休むわけには行かないので参加した。

高校の修学旅行は友達のおかげでとても楽しく、人生最初で最後の唯一の良い思い出がある学校行事だ。それ以外は嫌だった。周りの士気についていけず面倒くさいという感情ばかり高まる時間。

先日、北九州市の「いのちの旅博物館」に行ってきた。
車で片道2時間。今のところ免許を最大限に使えている。

小学生の社会科見学以来なので14年ぶり。
もちろん当時の記憶はないが、楽しかったという感情もない。

数年前、一人京都旅行でそれはもう、とんでもなく楽しかった。
中学の修学旅行ぶりで、もちろん何も楽しくなかった記憶しかない。
だから私は旅行を楽しめる人間じゃないのだろうと諦めていた。
しかし、超超楽しかった。

子供のころに行った場所に大人になって行くことは、かなり良い。
なぜなら、自分の見たいものだけ見れるからだ。
一人がダメでも、大人になれば行動を共にする人を選べる。

今回の博物館も、超楽しかった。
決まった時間になるとショーが始まるのだが、2回も見た。
小学校の時であれば同じものを見ることなんてできない。

この博物館にはホールの中央に大きな恐竜の骨のレプリカが飾られてあるのだが、今改めて見るとすごい迫力だ。

DSC_0026のコピー

同じ場所にいつまでも居続け、じっと見つめる。

他人のペースを気にせず、自分のペースで観覧する。

「大丈夫、いずれ一人で来れるよ。」
子供の頃の自分に何か声をかけられるなら、きっとこう言うだろう。

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