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【二次創作】二次小説を書くときに守ったほうがいい「基本の文章ルール」

今回は、「二次小説」を書くときに「これは守ったほうがいいかな」という基本のルールについてご紹介します。いわゆる界隈のルールではなく、小説を書く上での「文章の書き方」のルールについて、その中でも「これだけは」というものに厳選して書いていきますね。

普段なにげなく読んでいる小説にも、実は様々なルールがあります。中には言われても「そうなんだ?!」というものもありますよね。小説におけるルールとはつまり「小説を読み書きする人の共通認識」なので、ルールを守ることで読みやすい小説を書くことができます。一方で、そういう「ルール」が二次創作界隈を息苦しくしてしまっているのも事実です。「小説を書いてみたい気持ちはあるけど、なんか敷居が高いな」という雰囲気があったり、「細かいルールについて読者から注意を受けて嫌な思いをした」などという体験談があるのも事実です。
今回のコラムは、そういう息苦しさが少しでも減るきっかけになったらいいなと思って書いています。なので、「絶対に守らないといけない!」という意識ではなく、「そうなんだーへー」くらいの認識で読んでいただければと思います。ルールを知っていてあえて崩すというのは全然ありだと思います。ただ、ルールって「知らないよりは知っていたほうが有利」だと思うので、知識として触れておいたほうが良いというのはあります。

とはいえ、このnoteは教本ではなく個人のブログなので、私自身が長年二次創作に触れてきて「ここは守ったほうがいいかな」というものについて、個人の見解をまじえて書いていきますね。

【1】三点リーダーや罫線は偶数個並べて使う

良い例)
「とりあえず悪くないスタートだな。だが、次はわからんぞ……」

「──そうだな、もう終わりだ」

悪い例)
「とりあえず悪くないスタートだな。だが、次はわからんぞ…」
「とりあえず悪くないスタートだな。だが、次はわからんぞ・・・」

「─そうだな、もう終わりだ」

数あるルールの中で、個人的に一番「守ったほうがいい」と思うのが、これ。理由は、「とりあえずすぐできるか」です。すぐできて、それで「それっぽく見える」ならお得ですよね。
「偶数」がルールですが、個人的には文章の雰囲気や伝えたい内容によっては「………」や「───」でもいいと思います。もちろんもっと重ねてもOK。わかってやっている分にはまったく問題なし!

【2】カギ括弧の前に句点は不要

良い例)
「いい加減腹が減ったな。何か食って帰るか」

悪い例)
「いい加減腹が減ったな。何か食って帰るか。」

これも簡単にできますね。過去の分まで直す必要はないかもしれないけど、もし直したい場合は、Wordの場合、
。」 → 置き換え →」
で置き換えることもできます。WEB小説を本にするときに直してもいいですよね。ご参考ください。

【3】「!」や「?!」の前は空白を置く

良い例)
「おまえは誰だ!  答えろ! なぜ我々がここに来ると知っていた……!」
※文末は空白不要です。

悪い例)
「おまえは誰だ!答えろ!なぜ我々がここに来ると知っていた……!」

これ、私は半角にしてます。実際は全角がルールなんですけどね。それも、空欄を入れるのは書籍化するときだけ。WEBで書いてるときは気にせず詰めて書いてしまっています。書籍にするときはちょっと格好つけたいというのがあって、【2】でご紹介した方法で置き換えて直しています。

【4】段落の最初は一段下げる

良い例)
 硝子片を散らしたような光が、石畳の上に散っている。真夏の太陽を背負って、少年は弾むように駆けてきた。
 開け放った窓の下にその姿を見つけ、彼女は声をかけた。

悪い例)
硝子片を散らしたような光が、石畳の上に散っている。真夏の太陽を背負って、少年は弾むように駆けてきた。
開け放った窓の下にその姿を見つけ、彼女は声をかけた。

個人的に、WEB小説の場合はむしろ読みづらくなってしまうので不要かなと思っています。なので、私にとっては、こちらも書籍化するときだけ使用しているルールです。WEB小説だと左が詰まっているほうがすらすら読める気がするんですよね。
あくまで「私は」ですが、WEB小説の場合、改行も一文ごとにしています。本にするときに文章を詰めていくのが手間ではあるんですが、WEBだとそのほうが読みやすい気がするんです……。と、まあわかってやってる分には「私はこういう考えで書いてます」と言えるのでOKかな?!と思ってます。

いかがでしたでしょうか。
他にもルールは色々あるけど、とりあえずこの辺りを守っておけば変に浮いてしまうことはないと思います。
「二次小説はあくまで趣味。だから、自分の自由に書いたっていいじゃない!ルールなんて堅苦しいこと言われたくない!」というご意見も理解できます。ただ、冒頭も申し上げた通り「ルール」って「共通認識」なんですね。だから、読み手の人は「ルール」を意識している可能性は高いわけです。「読んで欲しい」「読みやすいものを書きたい」と思うなら、もっというなら「公共の場所にアップするなら」、知っておくくらいは知っておいたほうがいいんじゃないかなというのが、個人的な感想です。

もし今まで違う書き方をしていたとしても恥ずかしいと思う必要はないし、直したい人だけ直したらいいと思います。繰り返しになりますが、「何事も知っていたほうがお得、戦いやすくなるのがルール」なので、知識としてはもっておきたいところだなと思う次第です。

ありがとうございます。 好きを形に!たのしく同人活動!を目標にがんばります!