見出し画像

【二次創作】二次小説って何を書いたらいいの?テーマの見つけ方のヒント

二次小説を書いてみたいなーと思った時、最初の作品におすすめなのは「短編」です。長い物語を綴れるのは小説のメリットですが、初心者の方が10万文字、20万文字の小説を書きあげるというのは難易度の高いことだと思います。まずは2000文字~4000文字くらいの短編を書いてみて、いずれ長編を目指すというのが王道ではないでしょうか。
さて、今回は、そんな初心者の方向けに「二次小説における書きやすいテーマ」についてまとめていきたいと思います。

【1】原作の隙間を埋める

まさに「萌えの原点に帰る」とでもいうべき方法です。
キャラや作品にハマるきっかけって、ストーリーそのものやエピソードだったりしますよね。「あの時ああやって言った〇〇くんが好き」とか「あのシーンの〇〇さんがすごく格好よかった」みたいな。
「原作の隙間を埋める」二次創作は、そんな自分のお気に入りシーンの前後や裏側を描写する方法です。アニメでも漫画でも、実際にそのキャラがとった行動すべてを描写してくれているわけではありません。
原作では描かれていない「隙間」とは例えば……

スポーツ
・試合前の緊張、葛藤
・試合の後の喜び、くやしさ
・試合の数日前の会話、しばらく経ったあとのやりとりや日常

バトル
・戦いに挑む決意の裏側にある感情
・戦いの後でお酒を飲み交わしてお互いをたたえ合うシーン
・傷ついた身体を癒す日々

上記のようなイメージで、「ここをもっと見たかった」とか「もしかしてこんなやりとりがあったんじゃないかな」という妄想で二次創作を考えてみるというのはいかがでしょうか。萌えが一層高まること間違いなしです!

【2】季節の描写

「季節」をテーマにストーリーをつくる方法です。
季節には「春夏秋冬」それぞれがもつイメージがありますよね。それをキャラクターやカップリングに重ねて描いていてみてください。クリスマスや夏祭りのような行事をテーマに書くのもおすすめです。

春のイメージ
・はじまり
・やさしい、あたたかい、ぬくもり
・花、緑
・少し霞んだ空

夏のイメージ
・燃えるような、暑く燃え上がる
・うだるような、うんざりする暑さ
・太陽、海
・儚さ、一瞬
・爽やか、青春

秋のイメージ
・切ない
・変化
・空が高い、空気が澄んでいる
・落ち葉、長く伸びる影

冬のイメージ
・寂しい
・寒い、人恋しい、手をつなぎたい、寄り添いたい
・部屋の中、暖房、暖炉やこたつ

こんな感じで連想ゲームをしながら、「このキャラのこんなシーン萌えるなあ」というのを探してみると楽しいと思います。また、キャラクターにとって「似合う季節」「似合わない季節」というのもなんとなくイメージとしてあるのではないでしょうか。似合う季節ならストレートな萌えを、似合わない季節ならキャラの意外な一面を描くことができるのでおすすめです。「春」「夏」「秋」「冬」と4つのテーマで短編を4本書いて連作、シリーズ化するのも素敵です。

【3】キス・手をつなぐ・SEXなどをテーマに書く

カップリング小説は、恋人同士の行為そのものをテーマに書くのもおすすめです。「キス」とひと言で言っても、始まる前の駆け引きから始まり、盛り上がり、終わって口唇が離れる瞬間、その後の余韻……など様々な箇所に分解できますよね。それをキャラの感情を絡めながら細かく追いかけて書いていくのってすごくエッチだと思います。笑 手をつなぐシーンであれば、エロというよりは二人の繊細な感情やお互いに向ける気持ちについて描写することができます。BLカップルがどんなきっかけで、どんな風に手をつなぐのか、考えるだけでとても萌えますね。

【4】原作後の世界

大好きな作品が完結してしまった時、夢中で追いかけていた原作が終了してしまった時、寂しいですよね。でも、登場人物たちの物語は、原作終了後もずっと続いているはずですよね。激動の原作後のおだやかな日々なのか、大人になったり年をとったキャラクターのその後の人生なのか、そんなひとコマを描写することは、まさに二次創作の醍醐味と言えるのではないでしょうか。
このキャラクターは、原作後どんな風に暮らしているのかな。このカップルはどんな日常を重ねているのかな。「その後」を妄想して物語にすることで、推しの人生、推しの物語はつづいていくのだと感じることができる。二次創作には無限の可能性があると感じるテーマだと思います。

いかがでしたでしょうか。今回は、初心者でも書きやすいテーマを選んでご紹介してみました。これらのテーマは、妄想の入り口としても入りやすく、読者の方にもイメージを共有してもらいやすいテーマです。そして、「原作」「季節」というイメージの土台がしっかりしたテーマなので、「書く」という点において、書きやすいと思います。

逆に、「妄想はしやすいけど、初心者さんが書くには難しい」と個人的に感じるのが「パロディ」や「年齢操作」です。原作通りではないキャラクターを書くには高いレベルが必要である、というのが一番の理由です。原作と設定や年齢を変えて妄想するのはとても楽しいのですが、外見や口調、呼び名が原作と異なるキャラクターを「あ、確かにあのキャラだな」と納得させる描写をするのは、とても難しいです。イラストや漫画のような「視覚」で捉える作品と「小説」という「視覚を伴わない」作品の大きな違いだと思います。

ありがとうございます。 好きを形に!たのしく同人活動!を目標にがんばります!