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【二次小説】二次創作は「自分」を幸せにする手段

二次創作は、「作り手自身」を幸せにする手段です。
読者として触れる二次創作ももちろん楽しいですし、原作とは違う推しの姿を見られるのは喜びです。しかし、自分自身が作り手になれば、読み手であった時よりもさらに大きな幸せと興奮を得ることができるでしょう。

それは、「二次創作の書き手になれば、自分自身が一番見たい世界を実現できるから」です。原作では描かれていない推しの日常、原作では成立していないカップリング、見られるはずもないエッチなシーン(笑)、あるいは原作では不幸な展開を迎える推しを救済すること。夢小説であれば、推しと自分の理想の相手のカップリングや自分自身と推しが付き合うという展開も可能です。このように二次創作の世界では、書き手自身の様々な「こうだったらいいな」「これが見たい」を実現することができます。どんなにあり得ない展開でもご都合主義でも自由、それが二次創作であり、その書き手となることの最大のメリットです。

読み手として二次創作を読んでいて「これ、ちょっと解釈違いなんだよな」と思ったことがある人は多いと思います。それは、当然のことです。「原作」という同じ作品を共有してある程度目線が合っているとはいえ、ストーリーやキャラクターの解釈は人それぞれです。それを二次創作として作品にすれば、より色濃く書き手の解釈や好みが反映されます。
そもそも、私たち人間はみなそれぞれ違った個性をもっています。生まれ持った性質もあれば、育ってきた環境によって、ものの見方や考え方は異なるものです。同じ人であっても年齢や立場、経験によってそれらはどんどん変わっていくものです。そのため、同じ原作をもとにした作品であっても、「二次創作」になった瞬間、それぞれがまったく違う解釈や好みを反映したものになります。同じ人間が二人いないことと同じで、解釈がまったく同じ二次創作は存在しないと言えるでしょう。

他人が書いた二次創作が自分に合わなかったとしても、それはむしろ当然のこと。萌えを共有できる作品に出会ることは、むしろラッキーです。なので、誰かの二次創作が自分の解釈と違うからといって批判をするのはNGです。読み手にできることは、そっとミュート、あるいはブロックすることだけ。キャラクターの尊厳を傷つけるような二次創作はすべきではないと私は思いますし、どうしてもそのような創作がしたい場合は一般の目に触れないようにする工夫は必要だと考えています。しかし、それ以外の二次創作で、カップリング名や「原作が改変されているか」などの注意事項が書かれていれば、あとは基本的に書き手の自由にして良いと思います。稀に書き手に過度な配慮を求める人も見かけますが、それは見当違いなことではないでしょうか。

自分に合った二次創作を読む方法、そのためのたった一つの方法が「自分自身が書き手になること」です。自分の大切な推し、自分にぴったりの解釈、自分にとって究極の萌え、自分が読みたいストーリー。そのすべてを詰め込むことができるのが、書き手のメリットです。一般的な解釈がどうとか、他人にどう思われるかとか、それよりもずっと大切なことが、「自分の萌えを満たすこと」であり、「自分自身を幸せにする創作」です。
自分で書く二次創作の世界では、あなたの推しがあなたの解釈通りの日常を送り、あなたの好きな相手とあなた好みの会話をし、恋愛したり、セックスしたりします。キャラの不幸を回避させることもできるし、死亡ルートを避けることも、原作のエンディング後の世界やずっとずっと遠い未来の世界のストーリーを描くことができます。まさに理想郷ですよね!

原作で描かれない部分を見てみたいと思った時、あなたは二次創作をすべきです。推し同士に付き合って欲しいと思った時、カップリング小説を書くべきです。原作の悲しいストーリーに傷ついた時、救済IFを書きましょう!推しと付き合いたい?だったら、夢小説を書けばいいんです。自分が作り手になれば、どんなストーリーも思いのまま、自分好みに表現し、自分で読んで楽しむことができます。
もちろん、文章が苦手とかキャラを上手く動かせないなど、悩みが生まれることもあります。でも、書きたい!という気持ちがあれば大丈夫。主語と述語、セリフ、まずはそれを書いて、そこから肉付けしていけばいいんです。大丈夫、文章は上達します。文章を練習すれば、もっといきいきと推しを動かすことができるようになるし、ダイナミックなストーリーや長くて読み応えのある推しの物語を読むことができます。自分にぴったり合った解釈で、自分好みのストーリーが展開するんです。それって最高じゃないですか?!

「見たい」「読みたい」「もしも〇〇だったら」、その気持ちが二次創作の入り口です。自分だけの物語をつくるチャンスです。少し拙くても、思ったよりもたくさん書けなくても、自分好みのお話が読めるってすっごく良いですよ!自分の解釈、好み、萌えが、世界を満たしてくれるのが、二次創作です。
「自分のために書く」「自分で読むために作る」、それはとても贅沢で幸せな体験です。読みたいもの、見てみたい世界、叶えたい希望、ぜひ文字にしてください。セリフや地の文があるってすごいですよ。解釈や妄想だけ呟くよりも何倍、何十倍も萌えます。
推しの妄想をしたことがあるすべての人におすすめしたいし、少しでも書いてみたいと思ったら躊躇わずに文字にしてみて欲しいです。どこにも公開しなくて大丈夫。スマホのメモ機能だって十分、読み返すだけで幸せになれます。二次創作をすることは、推しがいる一人一人を幸せにする手段です。最初の一歩、もし迷っているなら、今こそぜひ踏み出してみてください。

ありがとうございます。 好きを形に!たのしく同人活動!を目標にがんばります!