【二次創作】二次小説の「練習」って何をしたらいい?
文章が上手になりたいけど、「練習」ってどうしたらいいんだろう。という、ちょっと真面目な考察です。
私自身も「もっとさらさら読みやすくて!」「それでいて情感たっぷりで!」「リズム感がいい文章が書きたい!」としょっちゅう悩んでいます。大学院で文学を専攻して文筆業をしている友人に聞くと、好きな作家さんの文章を「模写」するんだそうです。確かに語感やリズム感を掴むには有効そうですよね。
「わかりやすい文章」という意味でなら、まずは小論文などで文章の基礎を学ぶのも有効。「日本語文章能力検定」という資格もあるので、テキストで勉強して受験するのもありだと思います。
そういうアカデミックな方面以外に何かないのか??勉強なんて堅苦しいものじゃなく、もう少し楽しく練習できる方法はないのだろうか。
ズバリそんな時におすすめなのが、「風景描写の練習」です。自然の風景、街の景色、部屋の中、いろんなものを短い文章で書いてみる練習ですね。風景だけだと退屈でも、普段二次創作で書いている推しキャラを景色の中に当てはめれば……萌えるショートショートが出来上がります。イメージ的には500〜1000文字くらいでしょうか。手を繋いで歩く、コーヒーを飲む、食事をつくる、お酒を飲む、なんでもいいんです。短くて、その代わり表現にはたっぷりとこだわって書いてみてください。
たとえば「手を繋いで歩く」なら、それが朝なのか昼なのか、それとも夜か。季節はいつか。朝早く静かな街を手を繋いで歩いている、はたまた賑やかなラッシュの中か。設定によって描写すべきポイントは変わりますよね。静かな朝の風景なら、空気や湿度などの雰囲気、光の加減を描写する。雨あがりの設定にして、しっとりとした雨の匂いなんかを書いてもいい。繋いだ手はしっかりなのか、さりげなくなのか。指先を絡めているのか握り合っているのか。手の温度は?手のひらはかさついてる?それとも汗ばんでいる?そういう細かい設定を想像して、このキャラならどうするかな?どんな感じかな?とあれこれ妄想しながら書くんです。なかなか楽しそうだと思いませんか?!
季節
時間
場所
天気
見えるもの
聞こえる音
光の加減
吐息の感じ
視線はこび
匂い
体温は高い?低い?
上記の項目などを丁寧に描写すると、たっぷりと性癖に浸った萌えるワンシーンが書けるはず。で、練習にもなります。「冬×夕暮れ×かさついた手のひら」など、三つくらいの要素を組み合わせるのがおすすめです。
書いたショートショートは名刺メイカーで画像にして、Twitterにアップしてもよし。うまく書けたら写真やイラストと一緒にネップリ配信してもいいと思いますし、カードや豆本にして同人誌のおまけにしてもいいですよね!
こうした練習をしておくと、いざ長めの小説を書くぞ!となったときに、するっと語彙がでてきたり、リズムよく書けたりするのでおすすめです。キャラの動きだけではなく風景描写がある小説のほうが、物語の奥行きが増して伝えられることも増えますしね。
小説を書いてみたいけど長いお話はまだ自信がない、普段書いている小説がなんとなく物足りない。そんな方にご参考いただけたら幸いです。
ありがとうございます。 好きを形に!たのしく同人活動!を目標にがんばります!