見出し画像

こどもが観ても面白いと思うハリウッド映画が減ってない?

先日、Huluで『ジュラシック・パーク』を観た。おそらく、十数年ぶりの視聴だ。そこで、映画を観た感想以上に思うことがあったので、noteしてみようと思う。

映画が好きだ。でも映画に特別詳しいってわけじゃないし、noteは「小説(キャラクター文芸)」に特化したほうがシマるんじゃないかと思って、映画についてを書くことは止めようと思っていたんだけど、思うところがあったのでお試し的に書いてみる。

◇バック・トゥ・ザ・フューチャーを知らないこどもたち

すこしまえに金曜ロードショーで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が放送されたらしい。Twitterのトレンドにもなっていて知った。『天使にラブソングを』も放送されたらしい。そのときに、どちらの映画も観たことがないとツイートする人が多いことに驚かされた。また、私と同じように驚いている人がいたことも覚えている。

どちらもわたしを育ててくれた映画のひとつだ。映画館で観たというわけじゃない。生まれていたか怪しい。きっと生まれていない。実家の父か母のどちらかが映画好きで金曜ロードショーの映画を録画したVHSが家に大量にあった。その中にあった一本だ。

◇わたしの映画好き歴の、たぶん最初

小学生の頃、そこそこ時間を持て余したらしきわたしは親のビデオを自分でデッキで再生して映画を観た。いちおう、無断ではなかったと思う。テレビの横にあった棚にはわたしが観てもいいような映画が並んでいて、そこから自分で選んで映画を観た。ジブリアニメや、ドラえもんの映画などもあった。

わたしの母は「〇〇〇ちゃん(←わたしのこと)は『風の谷のナウシカ』を1000回観たよ」と誰が聞いても誇張だと思うことを言う。わたし自身もさすがに誇張だと思ってる。

しかし、ふと気づけば、この間一日中時間があったときにわたしがもっとも大好きとする映画『ミニオンズ』を一日7回キメてしまったので、もしかして誇張じゃないんじゃないかと思ってきた。昨日も『ミニオンズ』を観た。1000回はさすがに……。でも、映画は息みたいなもんだ。しょうがない。

で、『ジュラシック・パーク』も、そのVHSの棚にあったひとつだ。久しぶりに観て、あんまり覚えてないかもなぁ、と思ったものの、やっぱり細かい部分は覚えてはいなかったけれど観ていると思い出す。こどもの頃、この映画を面白く思っていたことも。

スティーブン・スピルバーグは、なにせあの『ジョーズ』の監督でもあるのでこどもには刺激的だと思うようなシーンもあるのだけど(PG12だし)、でも『インディー・ジョーンズ』のような観た人の冒険心をくすぐってくる作品。ある意味スピルバーグが集約された作品が『ジュラシック・パーク』なのだと思った。

わたしはディズニーランドで一番好きなアトラクションが「スターツアーズ」の人だ。スピルバーグはジョージルーカスに異常なコンプレックスを持っている、というゴシップ記事はひとまず無視するとして、こどもの頃のわたしは、近い将来、この映画に描かれていたような研究がなされて本当に現代に恐竜が蘇ったりするんじゃないか、『ジュラシック・パーク』のようなアトラクション施設ができるんじゃないか、と未来に希望を持っていた。

こういう「こどもが観ても面白いと思うハリウッド映画」が減っていることに、唐突に気付いた。映画通の人には今更かもしれない話題だ。

◇80年代、90年代の映画って素晴らしいね

『ジュラシック・パーク』や『バック・トゥー・ザ・フューチャー』、『天使にラブソングを』だけじゃない。

他にも、『ホーム・アローン』、『アダムス・ファミリー』、『ジュマンジ』、『キャスパー』、『ターミネーター2』、『ドクター・ドリトル』、『A.I.』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『ネバ―エンディング・ストーリー』、『アルマゲドン』、『マトリックス』(順不同)、どれもわたしがこどものころに観たので、こどもに薦められることは間違いない。このように、こどもが観ても面白いと思うだろう映画は、80年代から90年代にかけて多く製作されていた。これ以降の作品になると、『ハリーポッター』や、絞り出して『ナイトミュージアム』あたりかな。

2020年の今、こどもが観ても面白いと思う映画ランキングを作ったとしたら、アニメが多くラインナップされるだろう。

「こどもはアニメ(アニメ映画)を観てりゃいいんだ!」なんて暴力だと思う。わたしはハリウッド映画が好きなので、アニメ映画だけじゃなくハリウッド映画も観てほしいと思う(※強制じゃないよ!)。

好きになってもらえるかは別として、可能性のひとつとして、提示してあげてほしい。

◇ここは主観たっぷりのnoteだよ

しかし、ここ10年の流行りといえば、クリストファー・ノーランやマーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノやクリント・イーストウッドだ。おわかりいただけるだろうか。とてもじゃないけど、こどもさんには薦められない。(のまえに、PG指定が付くし無理か)ティム・バートンだって別にこども向けってわけじゃないとわたしは思うぞ。

スピルバーグの最近の映画はちょっとわかりにくい。『ブリッジ・オブ・スパイ』、『 ペンタゴン・ペーパーズ』、どちらもスピルバーグじゃなきゃ撮れなかったと言えると思う。

けれど、わたしが『ジュラシック・パーク』を観たときのときめきと同じときめきを、今のこどもたちがハリウッド映画から与えてもらうことは、もう無理なのだろうか?

◇まとめるぜ!

時代なんだろうけど、考えるとちょっと切なくなるね、って話だよ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?