私って、いつから強くなったんだっけ?
小学生までの私は意見を主張することはなく、ほぼ人に譲るお人好しだった。主張したいほどの意見がなかったという方が近いかもしれない。特にこだわりはなく、いつも荒波が立たない方を選択。なんとなく過ごしていた。
ただ、今の私が周りの方によく言われるランキング第1位は
友だちも初めましての方も、必ずどこかのタイミングで言葉にして伝えてくれる。自分がやりたくてやっているだけなので、自分ではストイックだと思っていない。でも、意志はかなり強い。というより負けず嫌いだ。やりたいことに対する熱量だけは何にも負けないと思う。
あれ、あんなに大人しかった私、いつから強くなったんだっけ?
私の70%は中学時代に作られた
中学生になった私は、憧れの気持ちとリコーダーが得意だったという理由から吹奏楽部に入部。( もちろんリコーダーとは桁違いに難しかった 笑 )
瞬く間にのめり込んでいったように思う。前髪を眉毛よりも上にしなければいけないという謎ルールも忠実に守った。( このオン眉ルールには一応理由はあるのだけれど、よく迷いなくハサミを入れたものだ 笑 )
あの吹奏楽部は学校で最も上下関係が厳しい部活と言っても過言ではないだろう。たくさんたくさん怒ってもらった。毎日悔しさの連続で、絶対に先輩よりも上手くなりたいと朝から晩まで練習。誰よりも長い時間を楽器と過ごしていたと思う。
先輩より後に入ったのだから、その分以上に練習しないと勝てるわけがない。圧倒的に上手くならないと認めてもらえるわけがない。
いつだって心はメラメラと燃えていた。
いわゆる弱小校だったが、ちょうど私たちが入部するのと同じタイミングで九州大会常連の先生に変わった。
私たちが1年生のときに言われた言葉をずっと覚えていた。きっとみんなの中にも刻まれていたのだろう。私たちが最高学年のときの目標は、満場一致で全国大会出場に決まった。しかも即決で。
もちろん、全国大会は雲の上の存在。途中で絶対に無理だと言う人もいたが、練習に来なくなる人は1人もいなかった。
これは後から聞いた話だが、どんな状況でも私だけは絶対に行くと言い続けていたらしい。その自信はどこから湧いていたのか 笑
ただ、みんな心の奥底では行きたいと思っていると確信していたのは今でも覚えている。言い続けることができたのは、間違いなくみんなのおかげだ。
喜怒哀楽。あんなにも感情を表に出したのは人生で初めてだったと思う。とにかく必死だったのだ。大会に向けてチームがひとつになっていくあの感じはたまらなく好きで、思い出すだけで口角が上がる。
勢いを落とすことなくグングン上の大会に進んだ。そして迎えた九州大会、どうなっても悔いは全く残らないと思っていた。ただ、発表の舞台袖では心臓が握りつぶされているかのように苦しかった。
「 全国大会出場校は・・・」
まるで紙吹雪が舞っているような気持ちで、世界がワントーン明るく映った。全員で抱き合って、ありがとうを言いまくって、絶対に泣かない先生は万歳しながら涙を流す。あの瞬間を思い出すといまだに鳥肌が立つほどだ。
青春ドラマみたいに、いや、青春ドラマ以上に充実していたと思う。
これは当時練習していた音楽ホールに飾ってあった言葉。意志を強く持って行動すれば実現できる。吹奏楽が、私に強さを与えてくれたのだと思う。
・・・・・
余談だが、意志が強いのが必ずしも良いとは思っていない。きっとナイモノネダリなんだろうけど、来世は "かよわい女の子” に生まれたいなと思ったりする。だって、その方が可愛い気がするから。
ただ、今から意志を弱めるのは体がムズムズするので、今世は強く生きていこうと思う。
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