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花水地区説明会 回覧文書を読む

こんにちは。平塚市の若者が政治を盛り上げる「ひらつか未来研究部」です!
初投稿となる今回は、令和6年(2024年)6月1日に、平塚市花水公民館で開催される「海辺の総合公園整備について」住民説明会の文書を読んで、その感想を書いてみたいと思います。


「海辺の総合公園」とは

 まず、「海辺の総合公園」とはなんなのか。海辺の総合公園とは、「龍城ケ丘プール跡地周辺を含めた海辺の総合公園」(回覧文書より)との事だそうです。つまり、平塚市都市整備部みどり公園・水辺課が計画する「龍城ケ丘プール跡地及びその東側」に設置される公園が「海辺の総合公園」ということになります。(計画の正式名称は、「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業」)

 しかし、その「海辺の総合公園整備(=龍城ケ丘再開発)」が今回の問題です。この整備計画では、龍城ケ丘プール跡地及び「その東側」が整備されることになっており、その東側に位置するのが「龍城ケ丘樹林帯」。この龍城ケ丘樹林帯は、防砂林や減災の役割を果たしており、その樹林帯を伐採整備することに、地域住民による根強い伐採反対運動が起こされています。

・・・平塚市が進める計画では飛砂や塩害等の防災面での問題があると考えています。

平塚市の発表では、鬱蒼とした海岸防災林を切り(防災林を切る???)駐車場や広場にすることで海から遠い市民にも海を楽しんでもらえる公園とするとなっています。

「龍城ケ丘樹林帯をきれいにする会」チラシ

施設を造ることは、将来の津波の問題が大きい。津波は住民だけでなく、そこを利用している人にも致命的な問題が起きる。予想されることを無視して実施しようとしていることな、理解に苦しむ。

「ひらつか海岸新聞」第8号

この前提をもとに、今回の「住民説明会」回覧チラシを見てみましょう。

ずさんな住民説明会 その問題点

住民説明会 回覧チラシ 表
住民説明会 回覧チラシ 裏

 このチラシ、内容は「6月1日に、花水公民館で、再開発についての住民説明会を行います」というもの。しかし、行政の発行する文章としては、意図的に住民をこの説明会へ参加させる意思がないような、ずさんな内容である気がします。

問題1 申し込みはネットだけ

 この説明会への申し込み方法は「インターネットを利用してのみ」とのこと。みどり公園課の見解としては、「先着順であるから、申し込み時間が分かる方法としてインターネットを利用している」とのこと。これでは、インターネットを利用していない、又は利用できない人に対して、とても不誠実である気がしてなりません。直接、みどり公園課に申し込みに行って、担当者がその人の来庁した時間を申込み時間として、確認すれば良いだけの話です。そこまで考えれなかったのでしょうか。

問題2 「申し込みは1人1回」の曖昧さ

 注意事項に「申し込みは1人1回までとします。1回で複数人の申し込みはできません。」との記載があります。これは、多くの人に誤解を与える、極めて曖昧で危険な文章です。問題1の内容を、みどり公園課に訪ねた時、「インターネットを利用できない人は、どうすれば申し込みができるか」と担当者に確認しました。担当者の返答は、「そういう方は、申し込みが出来るご家族・ご友人の方に申し込みを依頼して欲しい」とのこと。
 しかし、よく考えていただきたい。依頼した家族・友人も説明会参加を応募した時、「申し込みは1人1回」の原則に反してしまう。それについても尋ねてみると、「この文章は2通りの読み取り方が出来ます」「自分の名前で何回も登録されることをやめていただくために記載した。他の方の応募の代行はこの注意事項で禁止されていない」とのこと。これはどういうことなのか。
 まず、「2通りの読み取り方が出来る」ことが最初から分かっていたのであれば、市役所側が想定している「誤解」が起きないよう、それについての文章を記載するべきではないだろうか。公的な文章の中に「曖昧さ」「誤解の恐れ」があるものを、それを認知しながら発表することにとても違和感を覚える。

問題3 花水地区以外の人は入れない

 そもそも、龍城ケ丘再開発について、その開発に使われているのは「市民の血税」であるはず。なのに、説明会は「花水地区(8自治会)の人のみ」しか入れないという。これについても、みどり公園課の見解は「工事の実施方法など、花水地区に直接関係する内容であるから」花水地区の人だけであるとのこと。いや、自分たちの血税が使われている時点で、平塚市民全員がこの再開発について直接関係しているでしょう。これはおかしいのではないでしょうか。

問題4 個人情報の取り扱いについての記載がない

 この文章には、驚くことに「個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)」に関する記載がありません。確かに、平塚市の公的な文書であれば、平塚市のプライバシーポリシーが適用されるのかもしれません。しかし、こういった文書には、普通プライバシーポリシーを載せるものではないのでしょうか。市民から集めた情報を、平塚市はどのように扱うのでしょうか。

市役所前で抗議活動を行うひらつか未来研究部代表
撮影:江口ともこ 平塚市議会議員

(5月22日に、ひらつか未来研究部の代表(大学生)がみどり公園課に、この件について抗議しました。その結果、同日中に申し込みホームページに「提供いただいた個人情報は、平塚市が本事業の説明会のみに使用し、それ以外の目的では使用しません。」の文言が追加されました。)

平塚市のこの行動は「暴政」である

 このように、意図的なまでに市民を説明会に参加させないようにしているこの文書。これは暴政と言わざるを得ない。樹林帯伐採による弊害を含め、このような不誠実な平塚市政による、Park-PFI制度の実験場として、龍城ケ丘を明け渡す事は出来ないと、ひらつか未来研究部は考えています。

 是非とも、平塚市内外の方にこの問題を知っていた出せればと思います。

ひらつか未来研究部 代表  ふかえ


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