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1.変革には抵抗がつきもの

「変革のツボ」の第1回です。
すべての課題解決は
何らかの「変革=何かを変えて、新しいものにすること」ですが、
実際取り組んでみると、何事も簡単に変えられるものではありません。

しかし、「変革」にはツボ があります。
ツボとは、大事なポイント
=急所、法則、原則、留意点のことを指しています。


ツボを知っていると、
無用な悩み、あてどもない試行錯誤に陥ることなく、
気持ちをしっかり持って行動を検討・選択できるようになります。

企業の持続的成長には常にイノベーションが必要です。
人の人生も常に新しいことを学び、
少しずつでも自己革新していくことが大切です。

さて、最初に取り上げるツボは
1.変革には抵抗がつきもの
です。

どうでしょうか?当たり前に見えるかも知れませんね。
変革に抵抗がつきもので、
その抵抗を上手に打破すること自体が変革だ、
という認識は、
数多くの変革経験を持ち、修羅場をくぐった人が立ち戻る、
本質的な認識と言えるものです。

変革は抵抗へ向き合うことであり、
この認識の仕方で「打破」の仕方がかなり変わります。

「対話」で打破していく人、「利害」で動かす人、
目的に合っていれば柔軟に対応しながら少しずつ進める人、
権力で一気に前進させる人・・・さまざまです。

・変革とは現状を変えること。
・変えることの 必要性 や 容易性 は人によって異なる。
・変えるためには時間、労力もかかる。
・そのため、変革にはさまざまな 「抵抗」 がつきもの。
・抜本的な変革ほど、抵抗は大きくなることが多い。
・こうした抵抗をどう打破していくかが、変革の変革たる所以である。

変革に関わる人は、
「抵抗」との付き合い方を学んでいく必要があります。

私の経験では、何らかの変革プロジェクトのリーダーやメンバーは、
次の4つに分類できると思います。

(1)被害者:「抵抗がなければいいのに」と思ってしまう人
(2)理解者:「抵抗があるのは当たり前」と冷静に受け止めている人
(3)競争者:「抵抗があるから面白い、なければつまらない」と勇み立つ人
(4)解脱者:「変革はチャンス!」と抵抗への意識が消えている人

変革の本質=抵抗を受け入れられず、
抵抗がなければ・・・と思ってしまう人は、
難しい課題をいきなり背負うのはしんどいかも知れません。

抵抗は当たり前、とまずは冷静に受け止めるのは、
基本スタンスとして望ましいと思います。

抵抗があるから面白い、なければつまらない、
という発想は自分を鼓舞する上ではいいですね。
しかし「抵抗」を探して見つけて論争し、
勝った・負けたを楽しむような変革者はちょっと心配になります。

抵抗に打ち勝つことだけが
目的になっているように見えてしまいます。

抵抗を抵抗と思わない意識の「解脱者」にも時々出会いますが、
自身にとっての意味や意義に目が行き過ぎると、
変革の関与者や受け手の心理、事情さえ
無視するようなことになりかねません。

抵抗の受け止め方は、
被害者⇒理解者⇒競争者⇒解脱者
とレベルアップしていくようにも見えますが、そうでもありません。

私の経験では「抵抗があるのは当たり前」
と冷静に理解し受け止める姿勢が、
もっともバランスが良いように思います。

以上です。
皆さんはどう思いましたか?

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